Trend Micro Security

PE_BRONTOK.A

2013年7月25日

 別名:

Worm:Win32/Brontok.FF (Microsoft); W32/Rontokbro.gen@MM (McAfee); W32.Rontokbro.K@mm (Symantec); Email-Worm.Win32.Brontok.ai (Kaspersky); Worm.Win32.Brontok.kk (v) (Sunbelt); I-Worm/Brontok.PF (AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 147,456 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年5月26日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\Shell

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Wilbert = "%Application Data%\Wilbert.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
smss = "%Windows%\Shell\explorer.exe"

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe %Windows%\Shell\iexplorer.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NOD32krn

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\NOD32krn

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Norman ZANDA

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Norman NJeeves

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NOD32krn
Start = "4"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\NOD32krn
Start = "4"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Norman ZANDA
Start = "4"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Norman NJeeves
Start = "4"

ウイルスは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

作成活動

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Shell\msvbvm60.dll
  • %Application Data%\msvbvm60.dll

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「PE_BRONTOK.A」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services
    • NOD32krn
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services
    • NOD32krn
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services
    • Norman ZANDA
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services
    • Norman NJeeves

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Wilbert = "%Application Data%\Wilbert.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • smss = "%Windows%\Shell\explorer.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NOD32krn
    • Start = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services\NOD32krn
    • Start = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Norman ZANDA
    • Start = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Norman NJeeves
    • Start = "4"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: HideFileExt = "1"
      To: HideFileExt = ""1""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = ""2""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe %Windows%\Shell\iexplorer.exe"
      To: Shell = ""Explorer.exe""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Shell\msvbvm60.dll
  • %Application Data%\msvbvm60.dll

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Shell

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_BRONTOK.A」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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