Trend Micro Security

PE_BEGCBUG.A

2017年10月12日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、作成されたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年1月13日

侵入方法

ウイルスは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\system.exe - detected as TROJ_SCAR.SMP
  • %System%\{random1}.dll - detected as TROJ_FAKEAV.SM7
  • %System%\{random2}.dll - detected as TROJ_SPNR.14LR11

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ウイルスは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Current Directory%\{malware file name}.exe

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Current Directory%\{malware file name}.exet

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
system = "%System%\system.exe"

作成活動

ウイルスは、作成されたファイルを実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「PE_BEGCBUG.A」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_SCAR.SMP
    • TROJ_FAKEAV.SM7
    • TROJ_SPNR.14LR11

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • system = "%System%\system.exe"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_BEGCBUG.A」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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