Trend Micro Security

JS_PALEVO.ARJ

2013年10月8日
 解析者: Jennifer Gumban   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。


  詳細

ファイルサイズ 2,095 bytes
タイプ JS, Script
発見日 2013年10月2日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • c:\users\public\12.vbs
  • c:\users\public\t.exe

マルウェアは、以下のフォルダを検索してファイルを作成します。

  • c:\users\public

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
MJ = ""

HKEY_CURRENT_USER\Software
Local AppWizard-Generated Applications = ""

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications
PJM = ""

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
PJM
Recent File List = "(Default Value)"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
PJM
Settings = "(Default Value)"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\ShellNoRoam\MUICache\
c:\users\public
t.exe = "Microsoft"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
MJ
CLSID = "{Random Hex Values}"

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.150.85/update?id=000f9b48
  • http://{BLOCKED}.150.85:443/update?id=000f9b48
  • http://{BLOCKED}.150.85:54/update?id=000f9b48
  • http://{BLOCKED}.150.85:12345/update?id=000f9b48
  • http://{BLOCKED}kyotofukai.com/css/FH.rar


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.318.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年10月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.319.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年10月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\PJM
    • Recent File List = "(Default Value)"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\PJM
    • Settings = "(Default Value)"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ShellNoRoam\MUICache\c:\users\public
    • t.exe = "Microsoft"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\MJ
    • CLSID = "{Random Hex Values}"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Local AppWizard-Generated Applications = ""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications
    • PJM = ""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • MJ = ""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • c:\users\public\12.vbs
  • c:\users\public\t.exe

手順 6

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JS_PALEVO.ARJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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