JS_NEMUCOD.SMJ7

2016年3月28日

解析者: Rhena Inocencio

別名:

JS/Locky.M1!Eldorado (F-Prot)

プラットフォーム:

Windows

危険度:

ダメージ度:

感染力:

感染確認数:

情報漏えい:

マルウェアタイプ: トロイの木馬型
破壊活動の有無: なし
暗号化: はい
感染報告の有無: はい

概要

感染経路 Eメール経由による侵入

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

詳細

ファイルサイズ不定

タイプ JS

発見日 2016年3月25日

ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

http://{BLOCKED}e-betona.com/uw12xzc
http://{BLOCKED}dyo.com/po2a8x
http://{BLOCKED}metwo.yzwebsite.com/er5tux
http://{BLOCKED}chuurman.info/owqp2z
http://{BLOCKED}b.sk/i2sop
http://{BLOCKED}y.ie/dsfg43gf
http://{BLOCKED}andsilkyhair.com/sdvj23jh
http://{BLOCKED}gcatstudios.com/jshd4f
http://www.{BLOCKED}duskivaquin.ch/oie2s
http://{BLOCKED}co.com/cewj4v

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

Any of the following:
- %User Temp%\6xAHyszr3C46H.exe
- %User Temp%\ebbrpxDyHX8oYu.exe
- %User Temp%\FKSLvkrryFgxAv.exe
- %User Temp%\hqsTLY5RuY0M.exe
- %User Temp%\iBCggfbI.exe
- %User Temp%\k2tXgzHhhyxQiWq.exe
- %User Temp%\KAwexdG0PNhZC6.exe
- %User Temp%\ktCNHjdF1Jc0JeS.exe
- %User Temp%\ljfSbnjqRgUPxE.exe
- %User Temp%\MqA3ybtBH7.exe
- %User Temp%\MxNS9DRj8TUMk.exe
- %User Temp%\NR095hkg9.exe
- %User Temp%\ob0njWy1CQ.exe
- %User Temp%\pCmN1gjnpb9otLq.exe
- %User Temp%\QqriZ3UiaoVv1G.exe
- %User Temp%\ReBAq4h4NRvrpgT.exe
- %User Temp%\SXgNXEQD9lPuQNDM.exe
- %User Temp%\t3DYI3QASEYvnP.exe
- %User Temp%\ujfdQI5zv.exe
- %User Temp%\ZZdBucR6Az.exe

(註：%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。.)

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

Ransom_LOCKY.KB
Ransom_LOCKY.KCL
Ransom_LOCKY.KCM

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

対応方法

対応検索エンジン: 9.800

VSAPI OPR パターンバージョン 12.427.00

VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

この「JS_NEMUCOD.SMJ7」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。（註：以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。）

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Temp%\6xAHyszr3C46H.exe
%User Temp%\ebbrpxDyHX8oYu.exe
%User Temp%\FKSLvkrryFgxAv.exe
%User Temp%\hqsTLY5RuY0M.exe
%User Temp%\iBCggfbI.exe
%User Temp%\k2tXgzHhhyxQiWq.exe
%User Temp%\KAwexdG0PNhZC6.exe
%User Temp%\ktCNHjdF1Jc0JeS.exe
%User Temp%\ljfSbnjqRgUPxE.exe
%User Temp%\MqA3ybtBH7.exe
%User Temp%\MxNS9DRj8TUMk.exe
%User Temp%\NR095hkg9.exe
%User Temp%\ob0njWy1CQ.exe
%User Temp%\pCmN1gjnpb9otLq.exe
%User Temp%\QqriZ3UiaoVv1G.exe
%User Temp%\ReBAq4h4NRvrpgT.exe
%User Temp%\SXgNXEQD9lPuQNDM.exe
%User Temp%\t3DYI3QASEYvnP.exe
%User Temp%\ujfdQI5zv.exe
%User Temp%\ZZdBucR6Az.exe

マルウェアのコンポーネントファイルの削除：

Windows 2000、XP および Server 2003 の場合：

[スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
[ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
%User Temp%\6xAHyszr3C46H.exe
%User Temp%\ebbrpxDyHX8oYu.exe
%User Temp%\FKSLvkrryFgxAv.exe
%User Temp%\hqsTLY5RuY0M.exe
%User Temp%\iBCggfbI.exe
%User Temp%\k2tXgzHhhyxQiWq.exe
%User Temp%\KAwexdG0PNhZC6.exe
%User Temp%\ktCNHjdF1Jc0JeS.exe
%User Temp%\ljfSbnjqRgUPxE.exe
%User Temp%\MqA3ybtBH7.exe
%User Temp%\MxNS9DRj8TUMk.exe
%User Temp%\NR095hkg9.exe
%User Temp%\ob0njWy1CQ.exe
%User Temp%\pCmN1gjnpb9otLq.exe
%User Temp%\QqriZ3UiaoVv1G.exe
%User Temp%\ReBAq4h4NRvrpgT.exe
%User Temp%\SXgNXEQD9lPuQNDM.exe
%User Temp%\t3DYI3QASEYvnP.exe
%User Temp%\ujfdQI5zv.exe
%User Temp%\ZZdBucR6Az.exe
[探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.）から4 .）を繰り返してください。

Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合：

Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合：
  - [スタート]-[コンピューター]を選択します。
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合：
  - 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
[コンピューターの検索]に、以下を入力します。
%User Temp%\6xAHyszr3C46H.exe
%User Temp%\ebbrpxDyHX8oYu.exe
%User Temp%\FKSLvkrryFgxAv.exe
%User Temp%\hqsTLY5RuY0M.exe
%User Temp%\iBCggfbI.exe
%User Temp%\k2tXgzHhhyxQiWq.exe
%User Temp%\KAwexdG0PNhZC6.exe
%User Temp%\ktCNHjdF1Jc0JeS.exe
%User Temp%\ljfSbnjqRgUPxE.exe
%User Temp%\MqA3ybtBH7.exe
%User Temp%\MxNS9DRj8TUMk.exe
%User Temp%\NR095hkg9.exe
%User Temp%\ob0njWy1CQ.exe
%User Temp%\pCmN1gjnpb9otLq.exe
%User Temp%\QqriZ3UiaoVv1G.exe
%User Temp%\ReBAq4h4NRvrpgT.exe
%User Temp%\SXgNXEQD9lPuQNDM.exe
%User Temp%\t3DYI3QASEYvnP.exe
%User Temp%\ujfdQI5zv.exe
%User Temp%\ZZdBucR6Az.exe
ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.）から4 .）を繰り返してください。
註：Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

手順 5

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JS_NEMUCOD.SMJ7」と検出したファイルはすべて削除してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

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