Trend Micro Security

JS_MORPHE.LDM

2013年7月16日
 解析者: Alvin Bacani   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 ワームは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。


  詳細

ファイルサイズ 47,660 bytes
タイプ Script
メモリ常駐 はい
発見日 2013年6月25日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\Start Menu\Programs\Startup\{Random}.js
  • %System Root%\Documents and Settings\Default User\Start Menu\Programs\Startup\{Random}.js
  • %System Root%\Users\Default User\Start Menu\Programs\Startup\{Random}.js
  • %User Startup%\{Random}.js
  • %Application Data%\{Random}\{Random}.js
  • %Program Files%\{Random}\{Random}.js

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

ワームは、感染コンピュータのOSに応じて、以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\Default User\Start Menu\Programs\Startup\{Random}.js - Windows XP / 2000
  • %System Root%\Users\Default User\Start Menu\Programs\Startup\{Random}.js - Windows Vista/7/8

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random} = %Application Data%\{Random}\{Random}.js

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoWindowsUpdate = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoControlPanel = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NofolderOptions = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
HomePage = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies
DisableCMD = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies
NoDispCPL = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies
DisableRegistryTools = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion
SystemRestoreDisableSR = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
HomePage = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableConfig = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
EnableFirewall = "0"

感染活動

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.118.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年6月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.119.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年6月26日

トレンドマイクロのお客様:

    最新のバージョン(パターンファイル および エンジン)を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型マルウェアやスクリプト系、上書き感染型ウイルス(overwriting virus)、ジョーク・プログラムなど「駆除」できないマルウェアがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。

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