Trend Micro Security

JAVA_OZNEB.B

2014年4月16日

 別名:

Could be a Trojan horse Java/ClassLoader (AVG) ,a variant of Java/Adwind.G trojan, a variant of Java/Adwind.G trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit), Linux, Mac OS, Android

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

この古い「Remote Access Tool(RAT)」は、金融に関連した内容のスパムメッセージに添付されている可能性があります。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 44,204 bytes
タイプ JAR
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月3日
ペイロード 情報収集, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\oracle\Desktop.ini

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\oracle\olo.dll

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\oracle

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
oracle = "%Application Data%\oracle\olo.dll"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Capture Screenshot
  • Display Messagebox
  • Visit URLs
  • Download and execute Arbitrary file
  • Search IP
  • Load Additional Plugins, including Litecoin mining plugin
  • Update and Uninstall itself
  • Restart and Close connection to server

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}k.{BLOCKED}ics.com:1506
  • {BLOCKED}k.{BLOCKED}ics.com:1507

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • IP Address
  • Hostname
  • Operating System
  • Memory
  • Java Version
  • Port Used
  • Bot Version

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • スクリーンショットの取得
  • メッセージボックスの表示
  • URLの訪問
  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • IPの検索
  • 「Litecoin」の「発掘(マイニング)」プラグインを含む、追加プラグインの読み込み
  • 自身の更新およびアンインストール
  • 再起動およびサーバへの接続の終了

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • IPアドレス
  • ホスト名
  • オペレーティングシステム(OS)
  • メモリ
  • Javaのバージョン
  • 利用ポート
  • ボットのバージョン


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 10.641.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • oracle = "%Application Data%\oracle\olo.dll"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\oracle

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_OZNEB.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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