Trend Micro Security

JAVA_KRYPTIK.NOI

2017年5月18日
 解析者: Johnlery Triunfante   

 別名:

HEUR:Trojan.Java.Agent.gen (KASPERSKY); Java.Trojan.GenericGB.2659 (BITDEFENDER); Java/Adwind-AGI (SOPHOS_LITE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 687,930 bytes
タイプ JAR
メモリ常駐 はい
発見日 2017年5月2日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\Oracle
  • %User Profile%\iFThgqgAkys - Hidden attribute
  • %User Profile%\iFThgqgAkys\OeQJyiAmqKJ
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\DdWDtpinxpf

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Oracle\{Java Installation Files}
  • %User Profile%\iFThgqgAkys\ID.txt - contains UUID, hidden attribute
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt - contains UUID
  • %User Temp%\{random string}.reg
  • %User Temp%\_0.{random number 1}.class
  • %User Temp%\_0.{random number 2}.class
  • %System%\test.txt

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
fkLupiVNDXZ = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile% \iFThgqgAkys\LUOXZqBYDCz.JcfDag"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
ConsentPromptBehaviorAdmin = 0

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
ConsentPromptBehaviorUser = 0

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = 0

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
PromptOnSecureDesktop = 0

HKLM\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableConfig = 1

HKLM\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableSR = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = ".avi;.bat;.com;.cmd;.exe;.htm;.html;.lnk;.mpg;.mpeg;.mov;.mp3;.msi;.m3u;.rar;.reg;.txt;.vbs;.wav;.zip;.jar;"


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.408.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年5月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.409.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年5月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • fkLupiVNDXZ = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile% \iFThgqgAkys\LUOXZqBYDCz.JcfDag"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • ConsentPromptBehaviorAdmin = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • ConsentPromptBehaviorUser = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLUA = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • PromptOnSecureDesktop = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
    • DisableConfig = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
    • DisableSR = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • LowRiskFileTypes = ".avi;.bat;.com;.cmd;.exe;.htm;.html;.lnk;.mpg;.mpeg;.mov;.mp3;.msi;.m3u;.rar;.reg;.txt;.vbs;.wav;.zip;.jar;"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Oracle
  • %User Profile%\iFThgqgAkys - Hidden attribute
  • %User Profile%\iFThgqgAkys\OeQJyiAmqKJ
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\DdWDtpinxpf

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Oracle\{Java Installation Files}
  • %User Profile%\iFThgqgAkys\ID.txt
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt
  • %User Temp%\{random string}.reg
  • %User Temp%\_0.{random number 1}.class
  • %User Temp%\_0.{random number 2}.class
  • %System%\test.txt

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_KRYPTIK.NOI」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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