Trend Micro Security

JAVA_EXPLCVE.AI

2013年6月4日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Exploit:Java/CVE-2012-1723 (Microsoft), Exploit.Java.CVE-2012 (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ Java Class
メモリ常駐 はい
発見日 2013年5月30日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

  • Vulnerability in the Java Runtime Environment (JRE) component in Oracle Java SE (CVE-2012-1723)

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random file name}.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、特定のWebサイトから不正なファイルをダウンロードします。マルウェアがアクセスするWebサイトは、このマルウェアのコンポーネントから取得する以下のパラメータにより決まります。

  • ogAvGOF
  • oKoKkKacI
  • VldKY

その他

マルウェアは、以下のコマンドを利用してダウンロードしたファイルを実行します。

  • regsvr32 -s "%User Temp%\{random file name}.exe"

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

これはトレンドマイクロでは、以下の「Java Runtime Environment」コンポーネントに存在する脆弱性を利用する不正なJava Classファイルの検出名です。

  • Java SE 7 Update 2 および以前のバージョン
  • Java SE 6 Update 30 および以前のバージョン
  • Java SE 5.0 Update 33 および以前のバージョン
  • Java SE 1.4.2_35 および以前のバージョン


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.950.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年5月30日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.951.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年5月31日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random file name}.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_EXPLCVE.AI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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