Trend Micro Security

JAVA_ADWIND.PDB

2018年10月3日
 解析者: Augusto II Remillano   

 別名:

HEUR:Backdoor.Java.QRat.gen (Kaspersky), JAVA.Adwind.SEN.Gen (Antivir)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 528,632 bytes
タイプ JAR
メモリ常駐 なし
発見日 2018年9月18日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Profile%\mtPdopVboWp
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}
  • %Application Data%\Oracle
  • %User Profile%\mtPdopVboWp
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\hsperfdata_{username\{process ID} - contains details on the malware
  • %User Profile%\mtPdopVboWp\ID.txt - contains UUID
  • %User Temp%\Retrive{random}.vbs - script detecting installed AV and Firewall products
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt - contains UUID
  • %All Users Profile%\Oracle\Java\.oracle_jre_usage\{random}.timestamp - time usage of oracle
  • %System%\test.txt - used to check for admin rights

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\mtPdopVboWp\hqmOvFofxxM.fKcMMs

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • attrib +h "%User Profile%\mtPdopVboWp" - hide folder
  • attrib +h "%User Profile%\mtPdopVboWp\*.*" - sets the contents of the folder as hidden
  • xcopy "%Program Files%\Java\jre{version}" "%Application Data%\Oracle\" /e - copy Java installation folder to %Application Data%\Oracle

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
guLztiuEKvg = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\mtPdopVboWp\hqmOvFofxxM.fKcMMs"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download Plug-ins
  • Download and Execute Files
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Reset Connection
  • Terminate Process
  • Screen Capture
  • Access Webcam
  • Log Keystrokes

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.241.40:9000

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Local IP
  • Mac Address
  • Size of RAM
  • Country
  • User Name
  • OS Name
  • OS Version
  • If User is Admin
  • Java Version


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.512.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年9月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.513.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年9月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • guLztiuEKvg = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\mtPdopVboWp\hqmOvFofxxM.fKcMMs"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\mtPdopVboWp
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}
  • %Application Data%\Oracle
  • %User Profile%\mtPdopVboWp
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • User Temp%\Retrive{random}.vbs
  • %System%\test.txt
  • %User Temp%\_0.{random numbers}.class
  • %User Profile%\mtPdopVboWp\hqmOvFofxxM.fKcMMs

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_ADWIND.PDB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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