Trend Micro Security

JAVA_ADWIND.JEJOOZ

2015年12月14日
 解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Trojan:Java/Adwind.F (Microsoft); Troj/Java-AAW (Sophos); Trojan.Java.Adwind (Ikarus); Java/Adwind.MF trojan (ESET-NOD32); Trojan.Maljava (Symantec); Backdoor:Java/Adwind.E (F-Secure)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 117,160 bytes
タイプ JAR, Java
メモリ常駐 はい
発見日 2015年12月10日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによる以下のスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF\igY81hgTEp2.fOLA45

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Oracle\{copies of files under Java Installation folder}
  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF\ID.txt ← contains GUID

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF
  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF\oZ4IFrsTfE5
  • %Application Data%\Oracle

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
0wkrWBcUDCk = ""%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\9g4hLVBxmxF\igY81hgTEp2.fOLA45""

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download Plug-ins
  • Download and Execute Files
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Reset Connection

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.114.221:1960

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF\oZ4IFrsTfE5\{random}.tdlaH - downloaded plug-ins

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Oracle\{copies of files under Java Installation folder}

マルウェアが作成する以下のファイルにはGUIDが含まれます。

  • %Application Data%\bootstrap

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • プラグインのダウンロード
  • ファイルのダウンロードおよび実行
  • 自身の更新
  • 自身のアンインストール
  • 接続のリセット

マルウェアは、ダウンロードしたプラグインを、以下のファイル名で保存します。

  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF\oZ4IFrsTfE5\{random}.tdlaH

マルウェアは以下の情報を収集し、サーバに報告します。

  • ローカルIP
  • MACアドレス
  • RAMのサイズ
  • 国名
  • オペレーティングシステム(OS)名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • ユーザが管理者であるかどうかを確認
  • Javaのバージョン

マルウェアは、感染コンピュータのオペレーティングシステム(OS)を確認します。マルウェアは、ユーザが管理者アカウントを使用しているかを確認します。また、マルウェアは自身が仮想環境(VMWAREまたはVBOX)で実行されているかどうかを確認します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 11.994.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年10月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.995.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年10月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 0wkrWBcUDCk = ""%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\9g4hLVBxmxF\igY81hgTEp2.fOLA45""

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\9g4hLVBxmxF
  • %Application Data%\Oracle

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_ADWIND.JEJOOZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_ADWIND.JEJOOZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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