JAVA_ADWIND.AUJC
JV/Backdoor-Adwind.b (McAfee), Trojan.Java.Crypt (Ikarus), HEUR:Trojan.Java.Agent.gen (Kaspersky)
Windows
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
- %User Profile%\SSyjJfwfiRB\JFCQAmPESvV.FAdufi
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\test.txt -> used to check for admin rights
- %User Profile%\{SSyjJfwfiRB}\ID.txt -> contains UUID
- %User Temp%\Retrive{random numbers}.vbs -> script to detect installed AV security and Firewall products (deleted after execution)
- %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt -> contains UUID
- %User Temp%\hsperfdata_{username}\{random} -> contains details of the malware
- %ProgramData%\Java\.oracle_jre_usage\{random}.timestamp -> time usage of oracle
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\0.{random numbers}.class -> class to be loaded by main executable JAR, also detected as JAVA_ADWIND.AUJC
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- attrib +h "%User Profile%\{random characters}\*.*" -> set attribute of all files under the folder to hidden
- attrib +h "%User Profile%\{random characters}" -> set attribute of folder to hidden
- xcopy "%Program Files%\Java\jre{version}" "%Application Data%\Oracle\" /e -> copy files and directory trees of Java Installation folder to %Application Data%\Oracle folder
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Application Data%\Oracle
- %User Profile%\fUTkALeaTxM
- %User Profile%\SSyjJfwfiRB\ELuWKLWnsRe -> plugin folder
- %User Profile%\SSyjJfwfiRB
- %User Temp%\hsperfdata_{User Name}
- %ProgramData%\Java\.oracle_jre_usage
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
fgovbdbXqNj = %Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\SSyjJfwfiRB\JFCQAmPESvV.FAdufi"
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Download Plug-ins
- Download and Execute Files
- Update itself
- Uninstall itself
- Reset Connection
- Terminate Process
- Sceen Capture
- Access Webcam
- Log Keystrokes
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}bk.{BLOCKED}s.net:6050
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- fgovbdbXqNj = ""%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\SSyjJfwfiRB\JFCQAmPESvV.FAdufi""
- fgovbdbXqNj = ""%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\SSyjJfwfiRB\JFCQAmPESvV.FAdufi""
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Profile%\fUTkALeaTxM
- %User Profile%\SSyjJfwfiRB
- %User Temp%\hsperfdata_{User Name}
- %ProgramData%\Java\.oracle_jre_usage
- %Application Data%\Oracle
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\0.{random numbers}.class
- %System%\test.txt
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_ADWIND.AUJC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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