Trend Micro Security

JACKPOS

2015年6月24日

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


「JACKPOS」は、クレジットカード情報を収集するPOSマルウェアのひとつです。「JACKPOS」は、「ドライブバイダウンロード」攻撃により侵入する可能性があり、ユーザに自身のインストールを促すため、Java (TM) platform SE binary または Java の更新ファイルとして自身を装います。マルウェアは、感染したPOSシステムからのクレジットカード情報を収集するよう設計されています。そして、マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)を利用し、収集したクレジットカード内のデータを精査します。また、マルウェアはC&Cを用いて自身を削除または、自身のコピーの更新版のダウンロードやインストールを行います。


  詳細

メモリ常駐 はい
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\svchost.exe - (watchdog component)

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Java SE Platform Updater\{file name}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Java SE Platform Updater

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Java SE Platform Updater = "%Application Data%\Java SE Platform Updater\{file name}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Javaw
Pid = {Process ID of executed dropped copy of itself}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Javaw
Pid1 = {Process ID of executed watchdog component}

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{domain}/post
  • http://{domain}/post/echo
  • http://{domain}/post/download
  • {BLOCKED}iftclub1.info
  • {BLOCKED}5u.biz

「{file name}」は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • jusched.exe
  • jucheck.exe
  • javaw.exe
  • jureg.exe
  • jse.exe
  • java.exe
  • javaws.exe
  • javacpl.exe

「{domain}」は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.13.1
  • {BLOCKED}i.kir22.ru
  • {BLOCKED}iftclub.info
  • {BLOCKED}iftclub1.info
  • {BLOCKED}s.hk
  • {BLOCKED}5u.biz


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\svchost.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Java SE Platform Updater

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Java SE Platform Updater = "%Application Data%\Java SE Platform Updater\{file name}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Javaw
    • Pid = "{Process ID of executed dropped copy of itself}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Javaw
    • Pid1 = "{Process ID of executed watchdog component}"

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JACKPOS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください