Trend Micro Security

INF_BLACKEN.SM

2014年12月3日

 別名:

Exploit-CVE2014-4114 (McAfee), Trojan.Inf.BlackEnergy.A (BitDefender), Backdoor.Win32.Fonten.k (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のファイルの読み込み、および実行に利用されます。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ Other
発見日 2014年10月14日
ペイロード ファイルの変更

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_MDLOAD.PGTY
  • TROJ_MDROP.JBR

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • It is dropped or downloaded upon leveraging any of the following vulnerabilities:
    • CVE-2014-4114
    • CVE-2014-6352

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\RunOnce =
Install = "{malware path}\slide1.gif.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\RunOnce
Install = "{malware path}\slide.gif.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • renames {malware path}\slide.gif to {malware path}\slide.gif.exe - detected as TROJ_TALERET.DRP
  • renames slide1.gif to slide1.gif.exe - detected as BKDR_BLACKEN.A

その他

マルウェアは、以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。

  • {malware path}\slide.gif.exe - detected as TROJ_TALERET.DRP
  • {malware path}\slide1.gif.exe - detected as BKDR_BLACKEN.A

マルウェアは、以下の脆弱性のいずれかを利用して作成やダウンロードされることにより、コンピュータに侵入します。

  • CVE-2014-4114
  • CVE-2014-6352

マルウェアが改変する以下のファイルは、「TROJ_TALERET.DRP」として検出されるファイルです。

  • "{malware path}\slide.gif"から"{malware path}\slide.gif.exe"へ改変

マルウェアが改変する以下のファイルは、「BKDR_BLACKEN.A」として検出されるファイルです。

  • "slide1.gif"から"slide1.gif.exe"へ改変

マルウェアがファイルの読み込み、および実行に利用する以下のファイルは、「TROJ_TALERET.DRP」として検出されるファイルです。

  • {malware path}\slide.gif.exe

マルウェアがファイルの読み込み、および実行に利用する以下のファイルは、「BKDR_BLACKEN.A」として検出されるファイルです。

  • {malware path}\slide1.gif.exe


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.273.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年11月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「INF_BLACKEN.SM」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_MDLOAD.PGTY
    • TROJ_MDROP.JBR

手順 4

この「INF_BLACKEN.SM」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_TALERET.DRP
    • BKDR_BLACKEN.A

手順 5

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Install = "{malware path}\slide1.gif.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Install = "{malware path}\slide.gif.exe"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「INF_BLACKEN.SM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

  • https://technet.microsoft.com/en-us/library/security/MS14-060
  • https://technet.microsoft.com/library/security/3010060

その他

日本語情報はこちら:


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