HTML_EXPDROP.II
Exploit:Win32/Dufmoh.A (Microsoft), Bloodhound.Exploit.474 (Symantec), Exploit-IEexecCommand (McAfee), Trojan-Downloader.HTML.SWFLoad.g (Kaspersky)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、不正なHTMLファイルであり、Internet Explorer(IE)のバージョン7、8および9に存在するゼロデイ脆弱性を利用します。これにより「PoisonIvy」に関連するバックドア型マルウェアが作成されることになります。このバックドア型マルウェアは、標的型攻撃に広く利用されるマルウェアとして知られています。
マルウェアは、不正なFlashファイル "Moh2010.swf" を読み込みます。この不正なFlashファイルは、トレンドマイクロの製品では、「SWF_DROPPR.II」、「SWF_DROPPR.IJ」、「SWF_DROPPR.IK」、「SWF_DROPPR.IL」の検出名です。
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
詳細
侵入方法
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
その他
マルウェアは、ユーザのブラウザのバージョンを確認します。マルウェアは、Windows XP上でのバージョン7および8のIEを対象とします。このマルウェアの亜種のなかには、Windows 7(32-bit版)で、Javaのバージョンが6または7のどちらかであるプラットフォーム上でのバージョン8および9のIEを対象とするのもあります。
マルウェアは、不正なFlash ファイル "MOH2010.SWF" を読み込みます。この不正なFlashファイルは、トレンドマイクロの製品では、以下の検出名です。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 3
この「HTML_EXPDROP.II」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。
- SWF_DROPPR.II
- SWF_DROPPR.IJ
- SWF_DROPPR.IK
- SWF_DROPPR.IL
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HTML_EXPDROP.II」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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