Trend Micro Security

HKTL_WPAKILL

2015年11月3日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

HackTool:Win32/Wpakill (Microsoft), Win32/HackTool.WpaKill.C (Nod32), W32/Wpakill.A.gen!Eldorado (Authentium), W32/Wpakill.A.gen!Eldorado (FProt), Hack-Tool:W32/WPAKill.C (FSecure), not-a-virus.Hacktool.Wpakill (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年12月18日

インストール

プログラムは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{malware file name}.dll

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

プログラムは、以下のファイルを改変します。

  • %Windows%\inf\syssetup.PNF

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

プログラムは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\
Notify\Antiwat
Asynchronous = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\
Notify\Antiwat
Impersonate = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\
Notify\Antiwat
DllName = "{malware file name}.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\
Notify\Antiwat
Logon = "onLogon"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
WINDOWS NT\CURRENTVERSION\WPAEvents
OOBETimer = {random}

プログラムは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CURRENTVERSION\GrpConv
Log = "{random string}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"Uninit Application."」となります。)


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\Notify\Antiwat
    • Asynchronous=0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\Notify\Antiwat
    • Impersonate=0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\Notify\Antiwat
    • DllName={malware file name}.dll
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\Winlogon\Notify\Antiwat
    • Logon=onLogon
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\WPAEvents
    • OOBETimer={random}

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CURRENTVERSION\GrpConv
    • From: Log={random string}
      To: Log=Uninit Application.

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「HKTL_WPAKILL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Windows%\inf\syssetup.PNF


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