Trend Micro Security

HKTL_UNDRM.GA

2018年7月13日
 解析者: John Anthony Banes   

 別名:

Riskware/Unwrapper (Fortinet), Win32/HackTool.Unwrapper.C (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,515,355 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年6月22日
ペイロード ウインドウの表示

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\temp.zip
  • %User Temp%\Automate unDRM v2.0.msi
  • %User Temp%\AzuriX.skf
  • %User Temp%\SkinCrafterDll.dll
  • %System Root%\Users\Public\Desktop\DecryptIt.lnk
  • %System%\gdiplus.dll
  • %Windows%\{Random alphanumeric characters}.msi
  • %Program Files%\Automate unDRM\uninstall.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\asfbin\asfbin.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\drm2wmv\drm2\074DSQ.bmp
  • %Program Files%\Automate unDRM\drm2wmv\drm2\drm2-i.key
  • %Program Files%\Automate unDRM\drm2wmv\drm2wmv.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\drmdbg\drmdbg.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\DecryptIt.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\DecryptIt.ini
  • %Program Files%\Automate unDRM\Automate.exe
  • %Program Files%\Automate unDRM\Readme.txt
  • %System Root%\Users\Public\Desktop\Automate unDRM.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Automate unDRM\Readme.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Automate unDRM\DecryptIt.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Automate unDRM\Uninstall Automate unDRM.lnk

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

プログラムは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Automate unDRM

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

他のシステム変更

プログラムは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WMVFile\shell\Automate unDRM

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ASFFile\shell

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ASFFile\shell\Automate unDRM

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
wmafile\shell

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
wmafile\shell\Automate unDRM

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WMVFile\shell

プログラムは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
InProgress
(Default) = "%Windows%\Installer\{random alphanumeric characters}.ipi"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
WMVFile\shell\Automate unDRM\
command
(Default) = "%Program Files%\Automate UnDRM\Automate.exe" "%1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ASFFile\shell\Automate unDRM\
command
(Default) = "%Program Files%\Automate UnDRM\Automate.exe" "%1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
wmafile\shell\Automate unDRM\
command
(Default) = "%Program Files%\Automate UnDRM\Automate.exe" "%1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Program Files%\Automate unDRM\ = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Program Files%\Automate unDRM\asfbin\ = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Program Files%\Automate unDRM\drm2wmv\drm2\ = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Program Files%\Automate unDRM\drm2wmv\ = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Program Files%\Automate unDRM\drmdbg\ = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Installer\
Folders
%Start Menu%\Programs\Automate unDRM\ = ""

その他

このプログラムは以下を実行します。

  • DecryptIt.exe が実行されると、以下のウィンドウが表示されます。
  • Windows Mediaファイル(WMA、WMV、ASFファイル)のDRM(著作権保護)解除を試行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 1.977.00
SSAPI パターンリリース日: 2018年6月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

自身のアンインストールオプションを使用し、「HKTL_UNDRM.GA」を削除します。

[ 詳細 ]
マルウェアのプロセスの削除

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HKTL_UNDRM.GA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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