Trend Micro Security

HKTL_PWDUMP

2016年1月7日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   
 更新者 : Rhena Inocencio

 別名:

HackTool:Win32/PWDump (Microsoft), Spyware.Ardakey (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

プログラムは、ワーム活動の機能を備えていません。

プログラムは、バックドア活動の機能を備えていません。

プログラムは、ダウンロードする機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE, DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2012年12月19日
ペイロード 情報収集

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Windows%\wshextpw.dll - also detected as HKTL_PWDUMP

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

プログラムのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • lsass.exe

他のシステム変更

プログラムは、以下のファイルを削除します。

  • %Windows%\wshextpw.dll - deleted after injection

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

感染活動

プログラムは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

プログラムは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

プログラムは、ダウンロードする機能を備えていません。

その他

プログラムは、以下の機能を備えています。

  • LanManおよびNTLMハッシュを記録(ダンプ)
  • パスワードのハッシュの履歴をダンプ
  • パスワードのハッシュをダンプ

組み込まれた "%Windows%\wshextpw.dll" は、以下のように無害なファイルを作成します。

  • %System%\LSASecrets.txt
  • %System%\PWCache.txt
  • %System%\PWHashes.txt

この作成された無害なファイルには、ダンプされたデータが保存されます。

プログラムは、自身の活動を行うために、管理者権限を必要とします。

プログラムは、システムのアカウント情報を収集する危険性があります。これにより、感染コンピュータを許可無く使用される可能性があります。

プログラムは、ルートキット機能を備えていません。

プログラムは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
SSAPI パターンバージョン: 1.357.00
SSAPI パターンリリース日: 2012年12月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\LSASecrets.txt
  • %System%\PWCache.txt
  • %System%\PWHashes.txt

手順 3

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「HKTL_PWDUMP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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