Trend Micro Security

HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB

2018年12月27日
 解析者: Kiyoshi Obuchi   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 21,370 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 なし
発見日 2018年12月18日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの削除, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, ファイルの変更, ファイルの実行, 情報収集, その他

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、感染コンピュータのOSに応じて以下のファイルを作成します。

  • %System%\norm{random 5 characters}.nls - contains login log and other error results
  • %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat - stores result
  • %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP - contains logs of localcommand

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ダウンロード活動

プログラムは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System%\{random 16 characters}

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

情報漏えい

プログラムは、以下のパラメータを受け取ります。

  • /cmd - single commmand mode
  • /shell -half-interactive shell mode
  • host = computername or sharename or decvicename or IP address
  • pass = password
  • user = domainname or username
  • persist = and executes specified command without saving to %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat and executes in background
  • saveresult = executes specified command and saves result to %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat
  • wait =displays wait time
  • share = creates shared folder
  • command = can be any of the following and works in /shell mode
    • localcommand -> run command in local and saves result to %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP
    • put -> upload file and saves to shared resource specified in the connected resource and saves as {host}\{Shared folder }\{random 16 characters}
    • get ->download file from {host}\{Shared folder}\{file specified} to %System%\{random 16 characters}
    • exit -> exits the program

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

<補足>
インストール

プログラムは、感染コンピュータのOSに応じて以下のファイルを作成します。

  • %System%\norm{ランダムな5文字}.nsl →ログインのログやその他のエラー結果が含まれる
  • %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat →実行結果を保存する
  • %User Temp%\~{ランダムな18文字}.TMP →ローカルコマンドのログが含まれる

ダウンロード活動

プログラムは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %System%\{ランダムな16文字}

情報漏えい

プログラムは、以下のパラメータを受け取ります。

  • /cmd - シングルコマンドモード
  • /shell - half-interactive shell モード
  • host = コンピュータ名、シェア名、端末名、またはIPアドレス
  • pass = パスワード
  • user = ドメイン名またはユーザ名
  • persist = %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat に保存せずに、指定されたコマンドをバックグラウンドで実行する
  • saveresult = 指定されたコマンドを実行し、実行結果を %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat に保存する
  • wait =待ち時間を表示する
  • share =共有フォルダを作成する
  • command = は、以下のいずれかで、/ shellモードで動作します。
    • localcommand → ローカルでコマンドを実行し、実行結果を %User Temp%\〜{ランダムな18文字}.TMPに保存する
    • put → ファイルをアップロードし、接続先リソースで指定された共有リソースに{host}\{共有フォルダ}\{ランダムな16文字}として保存する
    • get → {host}\{共有フォルダ}\{指定されたファイル}から%System%\ {ランダムな16文字}へファイルをダウンロードする
    • exit → プログラムを終了する

その他

プログラムは、以下の機能を備えています。

  • ディレクトリを変更する
  • net use エントリを削除する
  • プロセスを作成する
  • 指定されたホストからダウンロードおよびアップロードする
  • 指定されたホスト内にネットワーク共有を作成する
  • ローカルまたは指定したホスト内でコマンドを実行する
  • "net use" を使用して他のホストに接続する(共有リソースへの接続および接続の設定に使用)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 2.133.00
SSAPI パターンリリース日: 2018年12月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\norm{random 5 characters}.nls
  • %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat
  • %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP
  • %System%\{random 16 characters}

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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