Trend Micro Security

HackTool.MSIL.GrabFF.A

2021年5月12日
 解析者: Mohammed Malubay   

 別名:

Trojan FFGrabber(NAI); Troj/PWGrab-A(SOPHOS_LITE);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ハッキングツール
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 7,680 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2021年2月11日
ペイロード 情報収集

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のフォルダを追加します。

  • {2nd argument} → contains folders of successful infiltration on the list of targets
  • {2nd argument}\__{Computer Name or IP Address}_{Drive Letter}$_users_{user name} → contains stolen information

情報漏えい

プログラムは、以下の情報を収集します。

  • Information from Mozilla Firefox:
    • Encryption key used for encrypting and decrypting the passwords → key3.db and key4.db
    • Encrypted usernames and passwords → logins.json
    • Certificate authorities → cert9.db

その他

プログラムは、以下を実行します。

  • Checks all the available users from the list of targeted machines in {1st argument} if "{user name}\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles" is present.
    • If the said directory is accessible, searches the following files and copies them into the {2nd argument}\__{Computer Name or IP Address}_{Drive Letter}$_users_{user name}:
      • key4.db
      • key3.db
      • logins.json
      • cert9.db

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • {1st Argument} → {File containing a list of Computer Name and/or IP Addresses seperated by a new line}
  • {2nd Argument} → {Path to store stolen information}
  • {3rd Argument} → {Number of threads to create/run simultaneously}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
SSAPI パターンバージョン: 2.407.00
SSAPI パターンリリース日: 2021年5月13日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {2nd argument}
  • {2nd argument}\__{Computer Name or IP Address}_{Drive Letter}$_users_{user name}

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.MSIL.GrabFF.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください