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CRIDEX

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• マルウェアタイプ: ワーム
• 破壊活動の有無: なし
• 暗号化:  
• 感染報告の有無: はい

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  概要

「CRIDEX」はオンライン銀行の情報を収集するために利用されるワームで、世界中の銀行をターゲットにします。初期のバージョンではリムーバブルドライブを介した感染活動を行いました。しかし、新しいバージョンの「CRIDEX」は単独で拡散する機能を備えていません。新しいバージョンのいくつかは、Blackhole Exploit Kitを介してダウンロードされます。

「CRIDEX」はログインページやクッキーを監視し、認証情報を窃取します。「CRIDEX」はまた、他のマルウェアをダウンロードし実行することがあります。「CRIDEX」は、さまざまな URLに接続してファイルをダウンロードし、また、自身をアップデートします。

いくつかの「CRIDEX」は、接続先ドメイン名を生成する仕組み「Domain Generation Algorithm（DGA）」を用いて複数のランダムなドメインを生成するため、接続先URLが経時変化します。

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  詳細

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

• %User Profile%\Application Data\KB{random number}.exe

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
KB{random number}.exe = "%User Profile%\Application Data\KB{random number}.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\{random hex string 1}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\{random hex string 2}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows Media Center\{random hex string 1}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows Media Center\{random hex string 2}

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
GlobalUserOffline = "0"

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.150.72:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.57.197:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.214.180:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.140.202:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.147.52:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.23.100:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.134.110:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.242:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.189.212:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.5.140:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.164.18:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.164.18:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.206.179:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.206.179:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.134.23:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.208.55:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.204.32:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.179.185:8080/za/v_01_a/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.41.155:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.199.100:8080/mx5/B/in/
• http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.49.51:8080/za/v_01_a/in/
• http://{pseudorandom}.ru:8080/rwx/B1_3n9/in

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  対応方法

トレンドマイクロのお客様：

最新のバージョン（パターンファイル および エンジン）を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型マルウェアやスクリプト系、上書き感染型ウイルス（overwriting virus）、ジョーク・プログラムなど「駆除」できないマルウェアがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。

インターネットをご利用の皆様：

• トレンドマイクロの「オンラインスキャン」を使って、あなたの PC がウイルスに侵されていないかどうかを簡単にチェックすることが可能です。オンラインスキャンはあなたのコンピュータの中に不正なプログラムが存在するかどうかをチェックします。
• 今日、PCやネットワークをセキュリティ上の脅威から守り、安全なIT環境を維持するためには、セキュリティ製品を活用することが最も有効な方法となっています。トレンドマイクロは、一般の個人ユーザだけでなく、企業ユーザやインターネット・サービス・プロバイダ（ISP）向けに、ウイルス対策製品やコンテンツセキュリティ対策をご提供しています。トレンドマイクロの製品・サービスについては、こちらをご参照ください。

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