Trend Micro Security

COINMINER_MALXMR.TIDBFAQ

2018年8月20日
 解析者: John Anthony Banes   

 別名:

Trojan:Win64/Stratumine.B (Microsoft); Riskware/BitMiner (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,385,342 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年8月10日
ペイロード プロセスの強制終了, ファイルの作成

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\delay.vbs
  • %Windows%\__tmp_rar_sfx_access_check_{numbers}
  • %Windows%\Help\32.zip - ZIP file containing a coinminer and its configuration file
  • %Windows%\Help\config.json - coinminer config file
  • %Windows%\Help\windows.exe - coinminer
  • %Windows%\restart_service.txt
  • %Windows%\svchost.exe - service manager (64-bit only)

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

コインマイナーは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Windows%\360.bat
  • %Windows%\Imagesr.exe - drops coinminer components
  • %Windows%\new.vbs - executes win.bat and windows.exe
  • %Windows%\win.bat - terminates various processes and deletes services

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

コインマイナーは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\Imagesr.exe.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

プロセスの終了

コインマイナーは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • bengalCpu.exe
  • brighter.exe
  • Imaging.exe
  • mask.exe
  • MSASCui.exe
  • msconsole.exe
  • mscorsvw.exe
  • nheqminer.exe
  • nheqminer_zcash.exe
  • NsCpuapl.exe
  • NsCpuCNMiner32.exe
  • NsCpuCNMiner64.exe
  • nssm.exe
  • server.exe
  • services.exe
  • spoolsvs.exe
  • sppscv.exe
  • svchostm.exe
  • system.exe
  • taskhost.exe
  • Uninsta.exe
  • update.exe
  • windows.exe
  • winlogin.exe
  • WUDFHost.exe
  • WUSDFHost.exe
  • xmr-stak-cpu.exe


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.434.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年8月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.435.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年8月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • finish
    • WindowsBitAse_WKUpdate

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\Imagesr.exe.lnk
  • %User Temp%\delay.vbs
  • %Windows%\__tmp_rar_sfx_access_check_{numbers}
  • %Windows%\360.bat
  • %Windows%\Help\32.zip
  • %Windows%\Help\config.json
  • %Windows%\Help\windows.exe
  • %Windows%\Imagesr.exe
  • %Windows%\new.vbs
  • %Windows%\restart_service.txt
  • %Windows%\svchost.exe
  • %Windows%\win.bat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「COINMINER_MALXMR.TIDBFAQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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