Trend Micro Security

COINMINER.WIN32.TEVEPLUGS.THAOODAH

2018年10月4日
 解析者: Robert Nicole Malagad   

 別名:

HEUR:Trojan.MSIL.Miner.gen (Kaspersky), MSIL/CoinMiner.AQZ!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, Eメールを介したスパム活動

コインマイナーは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 コインマイナーは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,976,673 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年9月5日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

コインマイナーは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\zip.exe ← Coinminer.MSIL.MALXMR.THAOODAH
  • %User Temp%\leer.vbs ← Worm.VBS.Dunihi.TVP
  • %User Temp%\Tv-Plug-In.exe
  • %User Temp%\__tmp_rar_sfx_access_check_36139816
  • %User Temp%\iisfcgi.dll
  • %User Temp%\iisfreb.dll
  • %User Temp%\iisreqs.dll
  • %User Temp%\iisres.dll
  • %User Temp%\iisRtl.dll
  • %User Temp%\iisutil2.dll
  • %User Temp%\iisvermg.dll
  • %User Temp%\iiswsock.dll
  • %User Temp%\iprestr.dll
  • %User Temp%\browscap.ini
  • %User Temp%\iisexpress.exe
  • %User Temp%\IisExpressAdminCmd.exe
  • %User Temp%\iisexpresstray.exe
  • %User Temp%\authanon.dll
  • %User Temp%\authbas.dll
  • %User Temp%\authcert.dll
  • %User Temp%\authmap.dll
  • %User Temp%\authsspi.dll
  • %User Temp%\browscap.dll
  • %User Temp%\cachtokn.dll
  • %User Temp%\IisExpressadminCmd.resources.dll
  • %User Temp%\iisexpresshelper.dll
  • %User Temp%\iisexpresstray.dll
  • %User Temp%\IisExpressAdminCmd.exe.config
  • %User Temp%\iisexpress.exe.manifest
  • %User Temp%\iisexpressshim.sdb
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\welcome.bmp
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\header.bmp
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\Eula.txt
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\nsDialogs.dll
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\System.dll
  • %User Startup%\leer.vbs ← Worm.VBS.Dunihi.TVP

コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\WScript.exe "%User Temp%\leer.vbs"
  • %User Temp%\zip.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.542.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年10月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.543.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年10月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\__tmp_rar_sfx_access_check_36139816
  • %User Temp%\Tv-Plug-In.exe
  • %User Temp%\zip.exe
  • %User Temp%\leer.vbs
  • %User Temp%\iisfcgi.dll
  • %User Temp%\iisfreb.dll
  • %User Temp%\iisreqs.dll
  • %User Temp%\iisres.dll
  • %User Temp%\iisRtl.dll
  • %User Temp%\iisutil2.dll
  • %User Temp%\iisvermg.dll
  • %User Temp%\iiswsock.dll
  • %User Temp%\iprestr.dll
  • %User Temp%\browscap.ini
  • %User Temp%\iisexpress.exe
  • %User Temp%\IisExpressAdminCmd.exe
  • %User Temp%\iisexpresstray.exe
  • %User Temp%\authanon.dll
  • %User Temp%\authbas.dll
  • %User Temp%\authcert.dll
  • %User Temp%\authmap.dll
  • %User Temp%\authsspi.dll
  • %User Temp%\browscap.dll
  • %User Temp%\cachtokn.dll
  • %User Temp%\IisExpressadminCmd.resources.dll
  • %User Temp%\iisexpresshelper.dll
  • %User Temp%\iisexpresstray.dll
  • %User Temp%\IisExpressAdminCmd.exe.config
  • %User Temp%\iisexpress.exe.manifest
  • %User Temp%\iisexpressshim.sdb
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\welcome.bmp
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\header.bmp
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\Eula.txt
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\nsDialogs.dll
  • %User Temp%\nsb78C8.tmp\System.dll
  • %User Startup%\leer.vbs

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「COINMINER.WIN32.TEVEPLUGS.THAOODAH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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