Trend Micro Security

Coinminer.Win32.MALXMY.THAAADAH

2018年11月19日
 解析者: Patrick Angelo Roderno   

 別名:

Trojan:Win32/CoinMiner.QN!bi (MICROSOFT); Generic.dzg (NAI); DeepScan:Generic.Malware.SFMBVWk.F1628CDE (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 475136 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年10月13日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %All Users Profile%\adobe\{random}.exe
  • %All Users Profile%\temp\{random}.exe
  • %All Users Profile%\top\{random}.exe
  • %All Users Profile%\delus.bat

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd /c icacls c:\ /setintegritylevel M
  • cmd /c icacls %System Root%\ /setintegritylevel M
  • cmd /c sc Create WebCliant binPath= "cmd /c start %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs" type= own type= interact start= auto
  • cmd /c sc Create ChannelRent binPath= "cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs" type= own type= interact start= auto
  • cmd /c sc Create ChannelPace binPath= "cmd /c start %Application Data%\winsa.vbs" type= own type= interact start= auto
  • %All Users Profile%\ativsi.exe " -a lyra2z -o apple.exe -a yescrypt -o stratum+tcp://yescrypt.xmy.mine.zpool.ca:6233 -u MP8WzU2Ko3GKzMtnEZhz36RMCkjQok4L9d -p c=xmy

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

コインマイナーは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\top
  • %All Users Profile%\temp
  • %All Users Profile%\Adobe
  • %Program Files%\360\360sd

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

自動実行方法

コインマイナーは、以下のサービスを追加し、実行します。

  • Service Name: WebCliant
    Display Name: (Default)
    Start Type: SERVICE_AUTO_START
    Binary Pathname: cmd /c start %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs
  • Service Name: ChannelRent
    Display Name: (Default)
    Start Type: SERVICE_AUTO_START
    Binary Pathname: cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs
  • Service Name: ChannelPace
    Display Name: (Default)
    Start Type: SERVICE_AUTO_START
    Binary Pathname: cmd /c start %Application Data%\winsa.vbs

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

作成活動

コインマイナーは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\360\360sd\360sd.exe
  • %All Users Profile%\{random}.exe
  • %Application Data%\{random}.bat
  • %Application Data%\winsa.vbs
  • %Application Data%\cba.vbs
  • %Program Files%\windows nt\{random}.dll
  • %Program Files%\common files\{random}.dll
  • %Program Files%\internet explorer\{random}.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://dir.twseo.org/ip-check.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.630.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年11月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.631.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年11月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • WebCliant
    • ChannelRent
    • ChannelPace

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %All Users Profile%\top
  • %All Users Profile%\temp
  • %All Users Profile%\Adobe
  • %Program Files%\360\360sd

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\banssec.inf
  • %Program Files%\360\360sd\360sd.exe
  • %All Users Profile%\{random}.exe
  • %Application Data%\{random}.bat
  • %Application Data%\winsa.vbs
  • %Application Data%\cba.vbs
  • %Program Files%\windows nt\{random}.dll
  • %Program Files%\common files\{random}.dll
  • %Program Files%\internet explorer\{random}.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Coinminer.Win32.MALXMY.THAAADAH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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