Trend Micro Security

Coinminer.PS1.MALXMR.MPL

2020年2月10日
 解析者: Paul Steven Nadera   

 別名:

Trojan:Win32/WannaMine.B (Microsoft); MSH.Bluwimps (Norton)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

コインマイナーは、ソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

コインマイナーは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。

コインマイナーは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。


  詳細

ファイルサイズ 4,273,376 bytes
タイプ PS1
メモリ常駐 はい
発見日 2018年2月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, プロセスの強制終了, ファイルのダウンロード

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。

  • netstat -anop -tcp
  • powershell -NoP -NonI -W Hidden `"`$mon = ([WmiClass] 'root\default:Win32_Services').Properties['mon'].Value;`$funs = ([WmiClass] 'root\default:Win32_Services').Properties['funs'].Value ;iex ([System.Text.Encoding]::ASCII.GetString([System.Convert]::FromBase64String(`$funs)));Invoke-Command -ScriptBlock `$RemoteScriptBlock -ArgumentList @(`$mon, `$mon, 'Void', 0, '', '')`"

コインマイナーは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • MMLOLSacnner

他のシステム変更

コインマイナーは、以下のファイルを削除します。

  • %Temp%\y1.bat

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

感染活動

コインマイナーは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

プロセスの終了

コインマイナーは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • powershell -> if it has an established connection to ports 80, 14444, and 14433
  • processes with established connection to ports 3333, 5555, or 7777.

ダウンロード活動

コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • If the infected machine is 32-bit, it downloads and executes the following in the accessed C&C:
    • {BLOCKED}.{BLOCKED}.127.157:8000/in3.ps1
    • node.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
    • node2.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
    • node3.{BLOCKED}v.com/in3.ps1
    • node4.{BLOCKED}v.com/in3.ps1

情報漏えい

コインマイナーは、以下の情報を収集します。

  • Domain Credentials via Mimikatz

その他

コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.127.157:8000/api.php?data={stolen credentials}
  • node.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
  • node2.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
  • node3.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}
  • node4.{BLOCKED}v.com/api.php?data={stolen credentials}

コインマイナーは、以下を実行します。

  • It automatically updates itself
  • It deletes the following scheduled task:
    • yastcat
  • It creates the following WMI classes under ROOT\subscription to achieve persistence in the system:
    • CommandLineEventConsumer
      • Name: DSMEventLogConsumer
      • CommandLineTemplate: powershell.exe -NoP -NonI -W Hidden -E {base64 encoded powershell command}
    • __EventFilter
      • Name: DSMEventLogFilter
  • It modifies power configuration settings using the following commands:
    • powercfg /CHANGE -standby-timeout-ac 0 (Standby timeout set to 0 minutes)
    • powercfg /CHANGE -hibernate-timeout-ac 0 (Hibernate timeout set to 0 minutes)
    • powercfg -SetAcValueIndex 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e 4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936 000 (Power buttons and lid close action set to do nothing)

詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.964.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.965.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Coinminer.PS1.MALXMR.MPL」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Coinminer.PS1.MALXMR.MPL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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