BREX_KILIM.LL
Trojan:JS/Kilim.O (Microsoft)
Windows
- マルウェアタイプ: その他
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、「Google Chrome」を標的とする悪意のあるプラグインです。
マルウェアは、ユーザがFacebookを閲覧中にコードを実行します。このプラグインはナビゲーションの管理を可能にします。
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
注意:
この悪意のあるGoogle Chrome向けプラグインは、以下のファイルで構成されています。
- manifest.json background.js
ファイル「manifest.json」は、Google Chromeに「background.js」のロード先を指示します。
マルウェアは、悪意のあるプラグインが削除されないよう阻止します。ユーザが不正なWebブラウザの拡張機能を確認するために「chrome://extensions」のタブを開いた場合、悪意のあるプラグインは直ちにこのタブを閉じます。
マルウェアは、HTTPレスポンスヘッダからセキュリティオプションを削除します。このセキュリティオプションは、クロスサイト・スクリプティング攻撃を回避するために利用されます。悪意のあるプラグインは、通常、Facebookに属さないスクリプトを挿入するために、セキュリティオプションを削除します。
ユーザがFacebookにアクセスすると、悪意あるプラグインは、Webサイトで開いているタブにJavaScriptコードを実行します。これによりサイバー犯罪者はユーザアカウントの管理が可能になります。この攻撃を操作するサイバー犯罪者の指示により、ユーザの気付かぬところでFacebookアカウントのフォローや「Like(いいね)」、またはグループ登録などが行われます。これらのコマンドは、挿入されたJavaScriptコードにより自動的に実行されます。感染ユーザのFacebook上の友達もこれらの振る舞いを確認することがあるため、誤って悪意のあるプラグインをインストールする可能性があります。
回避手法
不正な拡張機能は、以下の回避手法を利用します。
- マルウェアは、相互に機能する複数の悪意あるスクリプト・ファイルを利用します。この悪意ある振る舞いは複数のファイルに分けられます。これらの各スクリプトファイルが別個で解析される場合、すべての振る舞いを含んだ不正スクリプトは発見されずに、誤ってファイルがクリーンであるとみなされる可能性があります。
- 簡単な解析と検出を回避するためにエンコードされたJavaScriptコンテンツ。
- 悪意あるJavaScriptをホストするためのHTTPまたは既知のドメイン。
- 不正なURLを隠ぺいするためにTwitterを利用します。悪意のあるプラグインはユーザの利用するWebブラウザのタブ内でJavaScriptを実行します。また、Twitterユーザのプロファイルからコンテンツをダウンロードします。サイバー犯罪者は、プラグインが接続する不正なURLを隠ぺいするために感染Twitterユーザのプロファイルの内容を利用します。一度サイバー犯罪者がプロファイルの内容を変更すると、悪意のあるプラグインの振る舞いも変更する可能性があります。
- 解析を欺くために偽装したファイル拡張子を利用します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BREX_KILIM.LL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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