Trend Micro Security

BKDR_URSNIF.SMO

2012年10月28日

 別名:

TrojanSpy:Win32/Ursnif.gen!F (Microsoft); Generic BackDoor!fds (McAfee); ARC:ZIP, [amba.js]:Backdoor.Win32.Agent.bwci, [amba.js]:Backdoor.Win32.Agent.bwci (Kaspersky); BehavesLike.Win32.Malware.mfc (mx-v) (Sunbelt); Trojan.Inject.UW (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 221,184 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年10月28日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\nah_grsi.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\VMware

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
nah_Shell = "%User Profile%\nah_grsi.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
nah_id = "4313207286"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
nah_options = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
nah_id = "9407735736"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled:Windows Explorer"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
nah_id = "8097840316"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
nah_id = "3006809446"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
LogSessionName = "stdout"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
Active = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
ControlFlags = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
Guid = "8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
BitNames = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Temp%\vwteo3e2.TMP

(註:%Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • nah_Shell = "%User Profile%\nah_grsi.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • nah_id = "4313207286"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • nah_options = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • nah_id = "9407735736"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled:Windows Explorer"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • nah_id = "8097840316"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • nah_id = "3006809446"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: LogSessionName = "stdout"
      To: LogSessionName = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: Active = "1"
      To: Active = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: ControlFlags = "1"
      To: ControlFlags = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: Guid = "8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"
      To: Guid = ""8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: BitNames = "{random characters}"
      To: BitNames = "" ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Temp%\vwteo3e2.TMP

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\VMware

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_URSNIF.SMO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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