Trend Micro Security

BKDR_TZEEBOT.AG

2015年8月26日
 解析者: John Karlo Agon   

 別名:

TrojanSpy:MSIL/Tzeebot.A (Microsoft), a variant of MSIL/Spy.TzeeBot.B (ESET-NOD32), Trojan.Tzeebot (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 106,496 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年8月24日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\netscp.exe
  • %Application Data%\{filename}.exe_

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\Windows Media Player Tray.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Replace Files
  • Copy Files
  • Delete Files
  • Upload Files
  • Create and terminate processes

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}1.{BLOCKED}productupdate.com/DefaultWS.asmx

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Last Items\AppID.guid
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Last Items\{Year_month_day_hour_min_secs}k.tmp
  • %User Temp%\{random 8 characters}.tmp
  • %User Temp%\{random 8 characters}.0.cs
  • %User Temp%\{random 8 characters}.dll
  • %User Temp%\{random 8 characters}.cmdline
  • %User Temp%\{random 8 characters}.out
  • %User Temp%\{random 8 characters}.err
  • %User Temp%\CSC10.tmp
  • %User Temp%\RES11.tmp

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • User name
  • Running Process
  • IP address
  • Keystroke logs
  • OS Information

情報収集

マルウェアは、SMTPを用いて、自身が収集した情報を以下のEメールアドレスに送信します。

  • {BLOCKED}cAnalyzer@yahoo.com

その他

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.876.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年8月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.877.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年8月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Last Items\AppID.guid
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Last Items\{Year_month_day_hour_min_secs}k.tmp
  • %User Temp%\{random 8 characters}.tmp
  • %User Temp%\{random 8 characters}.0.cs
  • %User Temp%\{random 8 characters}.dll
  • %User Temp%\{random 8 characters}.cmdline
  • %User Temp%\{random 8 characters}.out
  • %User Temp%\{random 8 characters}.err
  • %User Temp%\CSC10.tmp
  • %User Temp%\RES11.tmp
  • %Application Data%\netscp.exe
  • %Application Data%\{filename}.exe_
  • %User Startup%\Windows Media Player Tray.lnk

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_TZEEBOT.AG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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