Trend Micro Security

BKDR_SINOWAL.COO

2013年11月6日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

W32/Sinowal.TMB!tr.bdr (Fortinet), Backdoor.Win32.Sinowal (Ikarus), Backdoor.Win32.Sinowal.tmb (Kaspersky), Win32/TrojanDownloader.Mebload.AW trojan (ESET),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 242,688 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年11月5日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All User Profile%\Application Data\{random}\{random}.dat
  • %All User Profile%\Application Data\{random}\{random}.dll
  • %All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dat - configuration file
  • %All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll - also deteced as BKDR_SINOWAL.COO

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All User Profile%\Application Data\{random}

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • XUOBRFUMLPRFEXEXMLHXT

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CLSID}\
InprocServer32
{default} = "%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{CLSID}\InprocServer32
{default} = "%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\ShellServiceObjectDelayLoad
{value} = "{CLSID}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download other files

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • All running processes
  • Installed software that are registered in the HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall key

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}tiousannotating.in/search2?fr=altavista&itag=ody&q={parameter}&kgs=1&kls=0
  • http://{BLOCKED}.228.251/search2?fr=altavista&itag=ody&q={parameter}&kgs=1&kls=0

その他

マルウェアは、以下のメッセージボックスを表示します。

when the process avgui.exe is running:



  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

回復コンソールを使用して、BKDR_SINOWAL.COO として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{CLSID}\InprocServer32
    • {default} = "%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CLSID}\InprocServer32
    • {default} = "%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ShellServiceObjectDelayLoad
    • {value} = "{CLSID}"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %All User Profile%\Application Data\{random}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%All User Profile%\Application Data\{random}\{random}.dat
%All User Profile%\Application Data\{random}\{random}.dll
%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dat
%All User Profile%\Application Data\{random}\{name}.dll

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_SINOWAL.COO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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