BKDR_SHOTODOR.LC
2014年8月2日
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
- %User Profile%\p6838he
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
p6838he = "%User Profile%\p6838he\ihre.vbs"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoFolderOptions = "1"
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- __tmp_rar_sfx_access_check_189312
- SQnxCbRrh.PZM
- AcrbRd32.exe
- cAXjSunTEJ.TKV
- brQVOT.ZDD
- %User Startup%\start.lnk
- %User Temp%\8oVhxcUnqh.ini
(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
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セーフモードでの起動:
• Windows 2000 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows XP の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Server 2003 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Vista および Windows 7 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「詳細ブート オプション」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
手順 3
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
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この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプション機能の有効:
- メモ帳などのテキストエディタを開きます。
- Windows 2000、 XP および Server 2003 の場合
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、notepad と入力し、[OK]をクリックします。
- Windows Vista および 7 の場合
[スタート]をクリックし、[プログラムとファイルの検索]に notepad と入力し、Enter を押します。
※notepad は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。
- 以下の文字列をコピーしてください。
- "C:\RESTORE.VBS" のファイル名でこのファイルを保存してください。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、C:\RESTORE.VBS と入力し、Enter を押します。
- 確認画面が表示されたら[はい]を選択し、画面を終了してください。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
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警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- p6838he = "%User Profile%\p6838he\ihre.vbs"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
このマルウェアが追加したレジストリ値の削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>RunOnce - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
p6838he = "%User Profile%\p6838he\ihre.vbs" - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
ShowSuperHidden = "0" - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
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コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- __tmp_rar_sfx_access_check_189312
- SQnxCbRrh.PZM
- AcrbRd32.exe
- cAXjSunTEJ.TKV
- brQVOT.ZDD
- %User Startup%\start.lnk
- %User Temp%\8oVhxcUnqh.ini
マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
- __tmp_rar_sfx_access_check_189312
- SQnxCbRrh.PZM
- AcrbRd32.exe
- cAXjSunTEJ.TKV
- brQVOT.ZDD
- %User Startup%\start.lnk
- %User Temp%\8oVhxcUnqh.ini
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
Windows Vista および 7 の場合: - [スタート]をクリックします。
- [プログラムとファイルの検索]に、以下を入力します。
- __tmp_rar_sfx_access_check_189312
- SQnxCbRrh.PZM
- AcrbRd32.exe
- cAXjSunTEJ.TKV
- brQVOT.ZDD
- %User Startup%\start.lnk
- %User Temp%\8oVhxcUnqh.ini
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
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フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
- %User Profile%\p6838he
このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。
- %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
- %User Profile%\p6838he
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。
Windows Vista および 7 の場合: - [スタート]をクリックします。
- [プログラムとファイルの検索]に、以下を入力します。
- %System Root%\Documents and Settings\Wilbert
- %User Profile%\p6838he
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押して削除します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_SHOTODOR.LC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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