Trend Micro Security

BKDR_SCYTI.A

2016年2月16日
 解析者: Homer Pacag   

 別名:

RDN/Generic BackDoor (McAfee); Backdoor.Trojan (Symantec);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 851,968 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年2月12日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\dataup\dataup.ini
  • %Program Files%\dataup\NTSVC.ocx
  • %Program Files%\taskvmx\taskvmx.exe

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Program Files%\dataup\dataup.exe
  • %Program Files%\regtool\regtool.exe

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\dataup
  • %Program Files%\regtool
  • %Program Files%\taskvmx

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\windowsmanagementservice
ImagePath = "{Malware Path\Malware Filename.exe}" /svc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\windowsmanagementservice
DisplayName = Windows Management Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\windowsmanagementservice
Description = Provides management service for system.

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Dataup
ImagePath = %Program Files%\dataup\dataup.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Dataup
DisplayName = Dataup Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Dataup
Description = Detect version consistency of client and server, and get the latest version from the server.

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
cpx = "%Program Files%\cpx\cpx.exe" -starup

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
msrtn32 = "%Program Files%\msrtn32\msrtn32.exe" -startup=smartcpx -check=60

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://d1.{BLOCKED}edtrk.com/p/dataup.zip
  • http://d1.{BLOCKED}edtrk.com/p/regtool.zip
  • http://d1.{BLOCKED}edtrk.com/p/taskvmx.zip

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Program Files%\dataup\dataup.zip
  • %Program Files%\regtool\regtool.zip
  • %Program Files%\taskvmx\taskvmx.zip

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}b.com/report.php
  • http://www.{BLOCKED}be.com/databack.php
  • http://{BLOCKED}st.com:8080/arg.lp
  • http://www.{BLOCKED}7.com/report.php
  • http://www.{BLOCKED}n.com:8080/rep001.lp


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.338.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年2月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.333.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年2月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\windowsmanagementservice
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Dataup
  • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\cpx
  • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\msrtn32

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\dataup
  • %Program Files%\regtool
  • %Program Files%\taskvmx

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\dataup\dataup.exe
  • %Program Files%\dataup\dataup.ini
  • %Program Files%\dataup\NTSVC.ocx
  • %Program Files%\regtool\regtool.exe
  • %Program Files%\taskvmx\taskvmx.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_SCYTI.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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