Trend Micro Security

BKDR_REMOSH.IC

2012年10月9日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   
 更新者 : Erika Bianca Mendoza

 別名:

Backdoor:Win32/Remosh.gen!A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のアプリケーションのアイコンを用いて、検出および削除を避けます。


  詳細

ファイルサイズ 28,672 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年8月26日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • SWF_AGENT.AA

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\ati2exx.dll - detected as BKDR_REMOSH.IC

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のアプリケーションのファイルアイコンを使用します。

  • Notepad

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • pe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random service name}


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.380.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年8月26日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「BKDR_REMOSH.IC」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    SWF_AGENT.AA

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_REMOSH.IC」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このマルウェアが追加したランダムなサービスキーの削除を削除します。

  1. 最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。検出したマルウェアのパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
  2. 「レジストリエディタ」を起動します。
    [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
    ※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。
  3. [CTRL]+[F]で[検索]ダイアログボックスを表示します。
  4. 検索ダイアログボックス内に、上記で検出したマルウェアのファイル名を入力し、[次を検索]をクリックします。
    (註:ダイアログボックス内のチェックボックスは、[データ]のみがチェックされていることを確認してから[次を検索]をクリックしてください。)
  5. find.

  6. 上記で確認したマルウェアのファイル名が確認できた場合、右パネルに以下のレジストリ値が存在することを確認します。

    ImagePath = <上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>

  7. このレジストリ値が確認できた場合、左側のパネルで、このレジストリ値が属するサービスキーを検索します。
  8. 左側のパネルで検索したサービスキー上で右クリックし、[削除]を選択します。
  9. [レジストリをすべて検索しました]というダイアログボックスが表示されるまで、手順2.)から6.)を繰り返してください。
  10. レジストリエディタを閉じてください。

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System%\ati2exx.dll

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_REMOSH.IC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_REMOSH.IC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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