BKDR_REDLEAVES.LCLF
Windows
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- svchost.exe
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- E67568Sj
マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。
- created svchost.exe
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Execute commands using command prompt
- Send the following system information:
- System name
- System architecture
- Operating system minor and major version
- Memory
- CPU information
- Language
- Privlige of the current process
- Group permissions
- System uptime
- IP address
- Upload/Download files
- Update itself
- List drives, files and folders
- Delete files
- Create/Read/Write to a *.tmp file
- Execute files
- Terminate processes
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- https://{BLOCKED}edupdatecenter.{BLOCKED}y.com
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
その他
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。
- VMwareHostOpen.exe → Non-malicious, executable that calls the malicious export located within the malware.
- hgfs.dll → Non-malicious, needed by VMwareHostOpen.exe to properly run.
- VMware.S82D → encrypted shellcode used by the malware.
<補足>
インストール
マルウェアは、追加した以下のプロセスにコードを組み込みます。
- svchost.exe
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- コマンドプロンプトを用いてコマンドを実行する
- 以下のコンピュータ情報を送信する
- システム名
- システムアーキテクチャ
- オペレーティングシステム(OS)のメジャーバージョンとマイナーバージョン
- メモリ
- CPU情報
- 言語
- 現在のプロセスの権限
- グループアクセス権
- システムの稼働状況
- IPアドレス
- ファイルのアップロードおよびダウンロード
- 自身の更新
- ドライブ、ファイル、フォルダの一覧表示
- ファイルの削除
- *.tmp file の作成/読み込み/書き込み
- ファイルの実行
- プロセスの終了
その他
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。
- VMwareHostOpen.exe → 無害なファイル。マルウェアに含まれる、悪意あるexportを呼び出す実行可能ファイル。
- hgfs.dll → 無害なファイル。上記のVMwareHostOpen.exe が正常に実行されるために利用される。
- VMware.S82D → マルウェアに利用される暗号化されたシェルコード。
マルウェアの暗号化されたコンポーネントを復号して実行するためには、以下の引数が必要となります。
- VMwareHostOpen.exe --url VgTpIeYVjUdZiNYr_{暗号化されたコンポーネントのパスとファイル名}
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_REDLEAVES.LCLF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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