Trend Micro Security

BKDR_POISONDLD.A

2012年10月9日
 解析者: Erika Bianca Mendoza   

 別名:

Trojan.Generic.7044544 (F-Secure); Trojan.Win32.Jorik.PoisonIvy.rr (Kaspersky); Generic.bfr!dl (McAfee); TrojanDownloader:Win32/Poison.A (Microsoft); Trojan.Gen (Symantec); Win-Trojan/Jorik.20480.K (AhnLab-V3); Win32:VB-AAGN [Trj] (Avast); Downloader.VB.RYP (AVG); Trojan.Generic.7044544 (BitDefender); Trojan.Poison-1503 (ClamAV); W32/DwnLdr.JNS!tr (Fortinet); Trojan.Generic.7044544 (GData); Trojan.Win32.Jorik (Ikarus); Trojan/Jorik.ache (Jiangmin); W32/Suspicious_Gen2.UAJPE (Norman); Trojan.Win32.Generic!BT (VIPRE); Trojan.Agent!HaisdJ8N1Uw (VirusBuster)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のウィンドウを非表示で開きます。


  詳細

ファイルサイズ 20,480 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年2月1日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\misys

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\misys.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • !VaqA.I4

マルウェアは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe
  • msnmsgr.exe
  • default browser

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{55AB1BE6-FDF1-703C-25BA-48DD3A2DD6E7}
StubPath = "%System%\misys.exe"

その他

マルウェアは、IEのウィンドウを非表示で開きます。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{55AB1BE6-FDF1-703C-25BA-48DD3A2DD6E7}
    • StubPath = "%System%\misys.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\misys

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_POISONDLD.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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