Trend Micro Security

BKDR_POISON.SMP

2016年2月16日
 更新者 : Pearl Charlaine Espejo

 別名:

Backdoor.Poison (Malwarebytes); Backdoor:Win32/Poison.E (Microsoft); TrojanAPT.Poisonivy.D3 (CAT-QuickHeal); Win32/Poison.NAE (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 9,728 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年2月9日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\win.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • iexplore.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • )!VoqA.I4

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe
  • created iexplore.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
windows.update = "%System%\win.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{8757FC51-7561-7366-58DE-AF235F18463C}
StubPath = "%System%\win.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{8757FC51-7561-7366-58DE-AF235F18463C}

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Send system information (Lan IP, Wan IP, Computer name, Username, Account Type, OS)
  • Send hardware information (CPU speed, Memory)
  • Manage Files (Search, Download, Upload, Execute, Rename, Delete)
  • Manage Registries (Search, Modify, Delete, Rename, Create)
  • Manage Processes (View, Kill, Suspend, Unload Module)
  • Manage Services (View, Start, Stop, Edit, Install, Uninstall)
  • Manage Devices (View, Enable, Disable, Remove)
  • Manage Windows
  • Relay server
  • View,copy and uninstall applications
  • View active ports
  • Perform a shell command
  • Download and inject remote codes to legitimate processes
  • Log keystrokes and active window
  • Capture screenshots
  • View webcam activity
  • Listen to microphone audio
  • Update, Uninstall, Restart the malware
  • Retrieve cached passwords and hashes

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.2.101

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。このファイルは、キー入力操作情報を収集するために利用されます。

  • %System%\win - contains key logs and its application window

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • コンピュータ情報の送信 (Lan IPアドレス、Wan IPアドレス、 コンピュータ名、 ユーザ名、 アカウントタイプ、オペレーティングシステム(OS))
  • ハードウェア情報の送信(CPU 速度、メモリ)
  • ファイルの管理(探索、ダウンロード、 アップロード、 実行、 改称、 削除)
  • レジストリの管理 (探索、変更、 削除、 改称、 作成)
  • プロセスの管理 (表示、終了、一時停止、モジュールの解放)
  • サービスの管理(閲覧表示, 開始, 停止, 編集, インストール, アンインストール)
  • デバイスの管理 (閲覧, 有効, 無効, 削除 )
  • Windowsウインドウの管理
  • 中継サーバ
  • アプリケーションの閲覧、コピーおよびアンイトール
  • アクティブなポートの閲覧
  • シェルコマンドの実行
  • リモートコードをダウンロードし、正規プロセスへの組み込み
  • キー入力操作情報およびアクティブウィンドウの記録収集
  • スクリーンショットの取得
  • Webカメラ映像の閲覧
  • マイク音声の傍受
  • マルウェアの更新、アンイストールおよび再起動
  • キャッシュされたパスワードおよびハッシュの取得

マルウェアが作成する 以下のファイルはキー入力操作情報の記録および、そのアプリケーションウィンドウを含んでいます。

  • %System%\win

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.8
初回 VSAPI パターンバージョン 7.286.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年7月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.287.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年7月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • windows.update = "%System%\win.exe"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {8757FC51-7561-7366-58DE-AF235F18463C}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\win

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_POISON.SMP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_POISON.SMP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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