Trend Micro Security

BKDR_POISON.BSS

2013年6月11日
 解析者: Adrian Cofreros   

 別名:

BDoor.DKI!tr.bdr(Fortinet),Backdoor.Trojan(Norton),Trojan.Win32.Generic!BT(Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 90,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年6月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • "%Windows%\msconketfil.exe"

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{random}
StubPath = "%Windows%\msconketfil.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\DefaultIcon

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\open

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\open\
command

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\open\
ddeexec

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\print

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\print\
command

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\print\
ddeexec

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\printto

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\printto\
command

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\printto\
ddeexec

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
20130401

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
20130401\Recent File List

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
20130401\Settings

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document
Default = "My2013 Document"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\DefaultIcon
Default = "{malware path}\{malware file name},1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\open\
command
Default = "{malware path}\{malware file name} /dde"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\open\
ddeexec
Default = "[open("%1")]"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\print\
command
Default = "{malware path}\{malware file name} /dde"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\print\
ddeexec
Default = "[print("%1")]"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\printto\
command
Default = "{malware path}\{malware file name} /dde"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
My20130401.Document\shell\printto\
ddeexec
Default = "[printto("%1","%2","%3","%4")]"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}k.{BLOCKED}um.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.962.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年6月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.963.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年6月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_POISON.BSS」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • My20130401.Document
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications
    • 20130401

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{random}
    • StubPath = "%Windows%\msconketfil.exe"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_POISON.BSS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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