Trend Micro Security

BKDR_POISON.BFHM

2013年5月23日
 解析者: Anthony Joe Melgarejo   
 更新者 : Rika Joi Gregorio

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 36,864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年5月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, キー入力操作情報の記録

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • x1505ajki

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{GUID}
StubPath = "{malware path}\{malware file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
FastMofa

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
FastMofa\Recent File List

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
FastMofa\Settings

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Manage files, registry, processes, services, devices, and installed applications
  • Download and inject remote codes to legitimate processes
  • Capture screenshots, webcam and audio
  • Log keystrokes and active window
  • Manage open windows
  • Perform remote shell
  • Relay server
  • Retrieve cached passwords and hashes
  • Send hardware information (CPU speed, Memory)
  • Send system information (LAN IP, WAN IP, Computer name, User name, Account Type, OS)
  • Update, Uninstall, Restart the malware
  • View active ports

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.88.66:443

作成活動

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のレジストリ値へアクセスすることによってデフォルトのWebブラウザを問い合わせます。

HKEY_CLASSES_ROOT\http\shell\open\command

そしてマルウェアは、非表示のWebブラウザのプロセス(例:iexplore.exe)を起動します。その後そのプロセスに、自身のバックドア活動に関する情報を含むコードを組み込みます。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイル、レジストリ、プロセス、サービス、デバイス、およびインストールされているアプリケーションの管理
  • リモートコードのダウンロード、および正規のプロセスへの組み込み
  • スクリーンショット、Webカメラの画像、音声の取得
  • キー入力操作情報およびアクティブなウインドウの収集
  • 開いているウインドウの管理
  • リモートシェルの実行
  • 中継サーバ
  • キャッシュされたパスワードとハッシュの取得
  • ハードウェア情報の送信(CPUスピード、メモリ)
  • システム情報の送信(LANのIPアドレス、WANのIPアドレス、コンピュータ名、ユーザ名、アカウントタイプおよびオペレーティングシステム(OS))
  • マルウェアの更新、アンインストールおよび再起動
  • アクティブなポートの表示


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.934.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年5月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.935.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年5月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Local AppWizard-Generated Applications

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{GUID}
    • StubPath = "{malware path}\{malware file name}.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_POISON.BFHM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください