Trend Micro Security

BKDR_PLUGX.NT

2013年5月2日
 解析者: Rhena Inocencio   
 更新者 : Abraham Latimer Camba

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx.A (Microsoft), Trojan.Win32.Generic.pak!cobra (Sunbelt), Backdoor.Win32.Plugx, Backdoor.Win32.Plugx (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 295,736 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月20日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxS\bug.log
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq\rc.exe
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq\rc.hlp
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq\rcdll.dll
  • %User Temp%\1.exe
  • %User Temp%\2.doc

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxS
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
Description = "SxSq"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
DisplayName = "SxSq"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
ImagePath = ""%System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq\rc.exe" 200 0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq
Type = "110"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SxSq

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.231.6:443


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.274.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.275.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • FAST
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • SxSq

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxS
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\SxSq

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\1.exe
  • %User Temp%\2.doc

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.NT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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