Trend Micro Security

BKDR_PLUGX.DUKPR

2016年12月19日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 118,831 bytes
タイプ Other
メモリ常駐 はい
発見日 2016年12月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • svchost.exe
  • msiexec.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TOSRSPRO
ImagePath = %Malware Path%\VMwareCplLauncher.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TOSRSPRO
DisplayName = "TrendMicro Officescan Security Reporting Service."

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TOSRSPRO
Description = "TrendMicro Officescan Security Reporting Service."

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Manage files, registries, services and directories
  • Log keystrokes and active window
  • Restart/Reboot/Shutdown system
  • Enumerate processes
  • Terminate processes
  • Get drive information
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Perfrom port mapping
  • Capture screen
  • Perform remote shell
  • Connect to SQL Database

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • film.{BLOCKED}ydayfilmlink.com:80

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • %Malware Path%\VMwareCplLauncher.exe ← loads vmtools.dll
  • %Malware Path%\vmtools.dll ← plugx loader (TROJ_PLUGX.DUKPR)

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイル、レジストリ、サービス、ディレクトリの管理
  • キー入力操作情報およびアクティブなウインドウの記録
  • コンピュータの再起動、リブート、シャットダウン
  • プロセスの列挙
  • プロセスの終了
  • ドライブ情報の取得
  • ネットワークリソースの列挙
  • TCP接続状態の設定
  • ポートマッピングの実行
  • スクリーンキャプチャ
  • リモートシェルの実行
  • SQLデータベースへ接続

マルウェアが自身の不正活動を実行するために必要な以下のコンポーネントは、”vmtools.dll”を読み込みます。

  • %Malware Path%\VMwareCplLauncher.exe
  • マルウェアが自身の不正活動を実行するために必要な以下のコンポーネントは、plugx(「TROJ_PLUGX.DUKPR」)のローダです。

    • %Malware Path%\vmtools.dll

    •   対応方法

      対応検索エンジン: 9.800
      初回 VSAPI パターンバージョン 12.936.04
      初回 VSAPI パターンリリース日 2016年12月3日
      VSAPI OPR パターンバージョン 12.937.00
      VSAPI OPR パターンリリース日 2016年12月4日

      手順 1

      Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

      手順 2

      Windowsをセーフモードで再起動します。

      [ 詳細 ]

      手順 3

      このレジストリキーを削除します。

      [ 詳細 ]

      警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
      レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
      レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

       
      • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
        • TOSRSPRO

      手順 4

      以下のファイルを検索し削除します。

      [ 詳細 ]
      コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
      %Malware Path%\VMwareCplLauncher.exe
      %Malware Path%\vmtools.dll

      手順 5

      コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.DUKPR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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