BKDR_PLUGX.DUKNV
2015年9月11日
解析者: Sammy Chua
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduSkin.exe
- %All Users Profile%\BaiduData\ImeSkin.dll
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduUI.dll
- %Startup%\BaiduSkin.lnk
(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications
HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
Bresenham
HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
Bresenham\Recent File List
HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\
Bresenham\Settings
Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更
マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://bookfile.{BLOCKED}ng.com:443/{random hex values}
- http://bookfile.{BLOCKED}ng.com:53/{random hex values}
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
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セーフモードでの起動:
• Windows 2000 の場合:
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows XP の場合:
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Server 2003 の場合:
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Vista、Windows 7 および Windows Server 2008 の場合:
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「詳細ブート オプション」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows 8、8.1 および Server 2012の場合:
- 画面の右上隅へマウスポインタを移動し、[チャーム]バーを表示します。
- マウスで、[設定]-[PC設定の変更]を選択します。
- 左側のパネルで、[全般]を選択します。
- 右側のパネルで、[PCの起動をカスタマイズする]が表示されるまで下にスクロールし、[今すぐ再起動]をクリック。コンピュータが再起動するまで待ちます。
- [オプションの選択]メニューで、[トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[スタートアップ設定]-[再起動]をクリックします。
- [スタートアップ設定]メニューで、[4]キーを押し、「4)セーフモードを有効にする」を選択します。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
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警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- Local AppWizard-Generated Applications
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\Bresenham
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications\Bresenham
このマルウェアが追加したレジストリキーの削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
- Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
[スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Local AppWizard-Generated Applications - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Local AppWizard-Generated Applications - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Bresenham - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Local AppWizard-Generated Applications>Bresenham - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Recent File List - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Settings - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
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コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduSkin.exe
- %All Users Profile%\BaiduData\ImeSkin.dll
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduUI.dll
- %Startup%\BaiduSkin.lnk
マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduSkin.exe
- %All Users Profile%\BaiduData\ImeSkin.dll
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduUI.dll
- %Startup%\BaiduSkin.lnk
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: - Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
- 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
- [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduSkin.exe
- %All Users Profile%\BaiduData\ImeSkin.dll
- %All Users Profile%\BaiduData\BaiduUI.dll
- %Startup%\BaiduSkin.lnk
- ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 6
Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。
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Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定の修正:
- 起動中ブラウザのウインドウをすべて閉じてください。
- [コントロール パネル]を開きます。
- Windows 2000 の場合
[スタート]-[設定]-[コントロールパネル]をクリックします。
- Windows XP、Server 2003、Vista および 7 の場合
[スタート]-[コントロールパネル]をクリックします。
- [インターネットオプション]をダブルクリックします。
- [インターネットのプロパティ]画面で[セキュリティ]タブをクリックします。
- [インターネット]、[イントラネット]、[信頼済みサイト]、[制限付きサイト]の各Webコンテンツゾーンで、[既定のレベル]をクリックし、[このゾーンのセキュリティのレベル]を既定の設定にします。
- [OK]をクリックします。
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.DUKNV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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