Trend Micro Security

BKDR_PLUGX.DUKNJ

2015年9月23日
 更新者 : Homer Pacag

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx.L (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 88,576 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年7月23日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\starter.exe - deleted after
  • %User Temp%\splash_screen.dll - deleted after
  • %User Temp%\splash_screen.dll.sx deleted after
  • %ProgramData%\starter\starter.exe - non-malicious file used to load DLL component
  • %ProgramData%\starter\splash_screen.dll - also detected as BKDR_PLUGX.DUKNJ; used to load file with malicious code
  • %ProgramData%\starter\hfxpttdyumuzyovm - file containing malicious code

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
oDQgxcRpBV = %ProgramData%\starter\starter.exe

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Manage files, registries, services and directories
  • Log keystrokes and active window
  • Restart/Reboot/Shutdown system
  • Enumerate processes
  • Terminate processes
  • Get drive information
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Lock workstation
  • Display a message box
  • Perform port mapping
  • Capture screen
  • Perform remote shell


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.808.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年7月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.808.05
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年7月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • oDQgxcRpBV = %ProgramData%\starter\starter.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %ProgramData%\starter\starter.exe
  • %ProgramData%\starter\splash_screen.dll
  • %ProgramData%\starter\hfxpttdyumuzyovm

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.DUKNJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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