Trend Micro Security

BKDR_PLUGAX.A

2013年2月14日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

a variant of Win32/Plugax.A trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 84,992 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年2月8日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_MDROP.REF
  • SWF_EXPLOIT.MC

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\config.sys - configuration file

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\googleupdate.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Update = "%Application Data%\Googleupdate.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
softbin = "{encrypted code}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and Load plugins - saved as %Temp%\{random}_p.ax or %Temp%\{username}.ax

(註:%Temp%フォルダは、標準設定では "C:\Windows\Temp" です。)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}-job.com

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Admin rights
  • OS Version
  • Hostname

その他

マルウェアは、以下のプロセスの存在を確認します。

  • avp.exe
  • qqpctray.exe
  • 360tray.exe
  • kxetray.exe

マルウェアが作成する以下のファイルは、環境設定ファイルです。

  • %Application Data%\config.sys

マルウェアが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • "%Temp%\{random}_p.ax" または "%Temp%\{username}.ax" として保存されるプラグインをダウンロードし読み込む

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • 管理者権限
  • オペレーティングシステム(OS)の種類
  • ホスト名


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.714.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.715.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「BKDR_PLUGAX.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Update = "%Application Data%\Googleupdate.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
    • softbin = "{encrypted code}"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\config.sys
  • %Temp%\{random}_p.ax
  • %Temp%\{username}.ax

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PLUGAX.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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