Trend Micro Security

BKDR_PEPI.WDA

2014年2月24日
 解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

a variant of Win32/Agent.PZM trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年2月20日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download files
  • Access files
  • Create Pipe (to communicate with its components' processes)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}x.{BLOCKED}b.net

マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • Physical Drive(s) information
  • SCSI information
  • CPU information (speed, vendor ID and feature flags)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイルのダウンロード
  • ファイルのアクセス
  • パイプの作成(自身のコンポーネントのプロセスとの通信のため)

マルウェアが、コマンド&コントロール(C&C)サーバに通知する内容は以下のとおりです。

  • 物理ドライブの情報
  • SCSIの情報
  • CPUの情報(スピード、ベンダのID、フィーチャーフラグ)

匿名パイプを作成した後、マルウェアは以下の不正活動を実行します。

  1. マルウェアは以下のファイルを検索します。
    • %System%\wmiprop.exe
  2. 確認された場合、マルウェアはこのファイルを実行します。新たに作成されたプロセスが、作成されたパイプから受信したデータを取り次ぎます。
  3. 確認されない場合、マルウェアは代わりにWindowsのコマンド・プロンプトである以下のファイルを実行し、パイプからのデータを取り次ぎます。よって、リモートシェルが初期化されます。
    • %System%\cmd.exe

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.620.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年2月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.621.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年2月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\wmiprop.exe

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PEPI.WDA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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