Trend Micro Security

BKDR_NEUTRINO.YN

2015年1月16日
 解析者: Francis Xavier Antazo   
 更新者 : Rika Joi Gregorio

 別名:

a variant of Win32/Injector.BRJT trojan (NOD32), Trojan.Win32.Generic!BT (SUNBELT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 184,320 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルのダウンロード, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{COMPUTER NAME}\{random file name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{COMPUTER NAME}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name}.exe = "%Application Data%\{COMPUTER NAME}\{random file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
arr = "{random}="

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
{random digits 1} = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
{random digits 2} = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
{random digits 3} = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
{random digits 4} = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
{random digits 5} = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\N3NNetwork
rate = "5"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Loads arbitrary file
  • Find files
  • Spread through removable drives
  • Infect .RAR files
  • Perform flood attacks (HTTP, SLOWLORIS, DOWNLOAD, TCP, UDP, SMART, HTTPS)
  • Start keylogging routine
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Perform remote shell
  • Modify hosts file

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://zx3a.{BLOCKED}i.me/zx3def/redir.php
  • http://zx4b.{BLOCKED}i.me/zx3def/redir.php
  • http://zx5c.{BLOCKED}i.me/zx3def/redir.php

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.96.35/zx3def/16.exe
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.96.35/zx3def/ss1.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%{random digits}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • User ID
  • OS Version
  • AV software installed
  • NAT installed
  • Product key


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.354.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.355.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • N3NNetwork

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random file name}.exe = "%Application Data%\{COMPUTER NAME}\{random file name}.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%{random digits}.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_NEUTRINO.YN」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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