Trend Micro Security

BKDR_NEUREVT.MA

2014年3月22日
 解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

Trojan:AutoIt/Neurevt.A (Microsoft), Win32/Neurevt.B trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 471,591 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月12日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\{random}.exe

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
tyc4h08hcv34 = "%Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\{random}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
tyc4h08hcv34 = "%Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\{random}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Win7zip
Uuid = "{random values}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute files
  • Perform Slowloris flooding
  • Execute shell commands
  • Copy itself in removable drives
  • Open a URL
  • Uninstall / Update itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}m.com
  • {BLOCKED}e-silo.com
  • {BLOCKED}ool.info
  • {BLOCKED}ams.com

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\My Documents\My Videos\Desktop.ini
  • %Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\desktop.ini

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Operating system version
  • Hardware Information (Power Status, Processor)
  • Installed FTP Softwares (CoreFTP,FileZilla,FlashFXP,FTP Commander,PuTTy,SmartFTP,WinSCP)
  • Installed Game Softwares (Steam, League of Legends,Origin, Blizzard, Origin, Runescape)
  • Installed Messenger (Skype)
  • Installed AV Products
  • Username
  • Default Browser
  • Dotnet Version
  • Java Version
  • IPs of recent RDP
  • Installed Softwares (Sysinternals, mIRC, Hex-Rays, Immunity Inc, CodeBlocks,7-Zip,PrestoSoft,Nmap,Perl,Visual C++, Wireshark, Visual Studio, VMWare, Inc.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • update.microsoft.com
  • microsoft.com
  • windowsupdate.microsoft.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.666.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.667.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_NEUREVT.MA」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • tyc4h08hcv34 = "%Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\{random}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • tyc4h08hcv34 = "%Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\{random}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Win7zip
    • Uuid = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\My Documents\My Videos\Desktop.ini
  • %Program Files%\Common Files\m9dt734hfbjh\desktop.ini

手順 7

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_NEUREVT.MA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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