Trend Micro Security

BKDR_LOWBALL.A

2015年12月18日
 解析者: Sammy Chua   

 別名:

Backdoor.Win32.LowBall (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 20,480 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年12月1日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • arbitrary batch scripts

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • https://api-content.dropbox.com/1/files/auto/{BLOCKED}om
  • https://api-content.dropbox.com/1/files/auto/{BLOCKED}om.bat
  • https://api-content.dropbox.com/1/{BLOCKED}/{machine name}?overwrite=True
  • https://api.dropbox.com/1/{BLOCKED}s/delete
  • https://api-content.dropbox.com/1/{BLOCKED}/{machine name}_{file name}
    where {file name} can be upload.bat, period.txt, silent.txt

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\WmiApCom
  • %User Temp%\WmiApCom.bat
  • %User Temp%\onlineflagfile
  • %User Temp%\upload
  • %User Temp%\upload.bat
  • %User Temp%\download
  • %User Temp%\period.txt
  • %User Temp%\silent.txt

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • 任意のバッチスクリプト

マルウェアは、以下の情報を収集して自身のサーバに報告します。

  • コンピュータ名
  • バッチスクリプトを介して入手可能な情報

マルウェアは、正規のクラウドストレージサービスをコマンド&コントロール(C&C)サーバとして利用します。

マルウェアは、以下のハードコードされたベアラーアクセストークンとともにDropboxのAPIを利用します。

Authorization: Bearer sgKddaX_ntAAAAAAAAAADVYeex9Pc0NuhGII10uLUhy-Kte7gEehQSxjYgRB2yWT

マルウェアは、バックドア活動を開始するために、自身のパラメータ"-st"で実行されなければなりません。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.196.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年12月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.197.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年12月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\WmiApCom
  • %User Temp%\WmiApCom.bat
  • %User Temp%\onlineflagfile
  • %User Temp%\upload
  • %User Temp%\upload.bat
  • %User Temp%\download
  • %User Temp%\period.txt
  • %User Temp%\silent.txt

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_LOWBALL.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_LOWBALL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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