Trend Micro Security

BKDR_LAYRUI.A

2014年12月30日
 解析者: Michael John Marcos   
 別名:

Backdoor: Win32/Layrui.A (Microsoft), Win32/Autoit.NFV trojan (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、自動実行のレジストリ値を削除し、プロセスを終了します。これにより、アプリケーションは無効となります。

[Malware]は、IRCサーバに接続し、不正リモートユーザからのコマンドを受信します。

マルウェアは、このマルウェアにより強制終了されるプロセスに関連するファイルを削除します。これにより、削除されたファイルに関連するプログラムおよびアプリケーションが無効となります。

  詳細

ファイルサイズ 778287 bytes
タイプ , EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月3日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\system32\svihost.exe

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Updates = "%Windows%\system32\svihost.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %Windows%\system32\update.exe
  • %Windows%\system32\server.txt
  • %Windows%\server.txt
  • %Windows%\system32\check.txt

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
Homepage = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel
Homepage = 0

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = 0

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = 0

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://autokiemthe.com"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://autokiemthe.com"

マルウェアは、自動実行のレジストリ値を削除し、プロセスを終了します。これにより、アプリケーションは無効となります。

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Updates =

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update =

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update =

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Updates =

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title =

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title =

バックドア活動

[Malware]は、IRCサーバに接続し、不正リモートユーザからのコマンドを受信します。

マルウェアは、リモートでInternet Relay Chat （IRC）サーバにアクセスし、不正リモートユーザから以下のコマンドを受信します。

  • Quit – wait for another backdoor command
  • Exit – closes the TCP connection
  • logout – asks the remote malicious user to logout. This will disable all backdoor commands.
  • run – executes a file that is not visible to the user
  • check – checks if specified process is running
  • master – display connected user and channel
  • login - asks the remote malicious user to login. Correct password enables all backdoor commands. cmd - open a remote shell
  • Download - downloads a file
  • Update - same function as Download
  • rundos - execute dos command
  • abort - stops current download
  • pl - lists all running processes
  • openhost - setups ftp
  • chupinh - Screen capture then send file to remote malicious user via ftp
  • Getfile - uploads file in ftp
  • cp - close process
  • ddos - download and execute file "%Windows%\system32\ddosw.exe"
  • stop - uninstall "%Windows%\system32\ddosw.exe" from the system
  • Visit - access a website using Internet Explorer
  • shutdown - shuts down the system
  • reboot - reboots the system
  • Del - delete a file
  • Copy - copy a file
  • Move - move a file
  • info - lists system information of the user (e.g. OS Version, Computer Name, UserName, IP Address) Chat - enables chat
  • Ver - displays the malware version
  • Help - lists all backdoor commands

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • FastHelper.exe
  • bdss.exe
  • svchosts.exe
  • svhost.exe
  • svhcost.exe
  • svchos.exe
  • at4kt.exe
  • Hackchucphuc.exe
  • Bkav2006.exe
  • Wupdate.exe
  • EtherD.exe

マルウェアは、以下の不正プログラムに関連するプロセスを終了します。

  • svihost.exe
  • Dangkysudung.exe

マルウェアは、このマルウェアにより強制終了されるプロセスに関連するファイルを削除します。これにより、削除されたファイルに関連するプログラムおよびアプリケーションが無効となります。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}viet.com/alo/svihost.exe
  • http://{BLOCKED}ip.com/alo/update.exe

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}viet.com/bot1/dunghoitaisao.php
  • http://{BLOCKED}ip.com/alo/dunghoitaisao.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Windows%\system32\check.txt
  • %Windows%\system32\update.exe

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

その他

マルウェアは、タイトルバーに以下の文字列を含むアプリケーションのウィンドウを閉じます。

  • EtherDetect Packet Sniffer

マルウェアは、以下のファイルの属性を隠しファイルおよびシステムファイル属性に設定します。

  • %Windows%\system32\svihost.exe

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Updates = "%Windows%\system32\svihost.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Start Page = "http://autokiemthe.com"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Start Page = "http://autokiemthe.com"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\system32\svihost.exe

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア／グレイウェア／スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Windows%\system32\svchosts.exe
  • %Windows%\system32\svhost.exe
  • %Windows%\system32\svhcost.exe
  • %Windows%\system32\svchos.exe
  • %Windows%\at4kt.exe
  • %Windows%\system32\at4kt.exe
  • %Windows%\system32\Hackchucphuc.exe
  • %Program Files%\Bkav2006\Bkav2006.exe
  • %Windows%\system32\Wupdate.exe
  • %Windows%\Wupdate.exe

手順 7

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_LAYRUI.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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