Trend Micro Security

BKDR_KIMSUK.A

2013年10月8日
 解析者: Adrian Cofreros   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、レジストリ値を変更し、Windowsのファイアウォールを無効にします。これにより、マルウェアは、自身を検出されることなく不正活動を実行することが可能になります。 マルウェアは、特定のレジストリ値を追加し、セキュリティ関連のアプリケーションを無効にします。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 102,400 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2013年9月13日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\kbdlv2.dll - detected as BKDR_KIMSUK.A
  • %User Temp%\~DFE8B437DD7C417A6D.TMP - detected as BKDR_KIMSUK.A
  • %Program Files%\Common Files\System\Ole DB\oledvbs.inc - Contains system information

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
Type = "110"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k DriverManage" - {hex values}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
DisplayName = "DriverManage"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage
Description = "{incomprehensible characters}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage\Parameters
ServiceDll = "%SystemRoot%\System32\kbdlv2.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage\Security
Security = "{hex values}"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage\Parameters

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\DriverManage\Security

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
DriverManage = "DriverManage" - {hex values}

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、Windowsのファイアウォールを無効にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
EnableFirewall = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\PublicProfile
EnableFirewall = "0"

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、セキュリティ関連のアプリケーションを無効にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AhnLab\
V3IS2007\InternetSec
FWRunMode = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Ahnlab\
V3IS80\is
fwmode = "0"

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • System Information


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.276.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.277.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • DriverManage

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • From: EnableFirewall = "0"
      To: EnableFirewall = "{system default}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\PublicProfile
    • From: EnableFirewall = "0"
      To: EnableFirewall = "{system default}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AhnLab\V3IS2007\InternetSec
    • From: FWRunMode = "0"
      To: FWRunMode = "{system default}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Ahnlab\V3IS80\is
    • From: fwmode = "0"
      To: fwmode = "{system default}"

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • DriverManage = "DriverManage" - {Hex Values}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\taskmgr.exe
  • %Program Files%\Common Files\System\Ole DB\oledvbs.inc

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_KIMSUK.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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