Trend Micro Security

BKDR_KASPERAGENT

2017年6月26日
 解析者: Johnlery Triunfante   

 別名:

KasperAgent

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 490,496 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年4月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Cookies\{Username}@www.mailsinfo[1].txt

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %System Root%\Line\wincs.exe
  • %System Root%\Line\mojanda.docx
  • %System Root%\Spooler\runtime.exe
  • %System Root%\Spooler\Strategic-studies-course.docx
  • %System Root%\star\M.exe
  • %System Root%\star\Donea Amjd.mp4
  • %System Root%\Intel\2016030201.jpg
  • %System Root%\Intel\MkPlayer.exe
  • %System Root%\Intel\Mkplayer.exe
  • %System Root%\Intel\ST.pdf
  • %System Root%\Intel\chance.docx
  • %System Root%\start\22.doc
  • %System Root%\start\N.exe
  • %System Root%\start\Player.exe
  • %System Root%\start\X.xls

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
DDSystem = {Malware path}\{Malware name}.exe

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}nfo.net/info/inf.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • DDSystem = {Malware path}\{Malware name}.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Line\wincs.exe
  • %System Root%\Line\mojanda.docx
  • %System Root%\Spooler\runtime.exe
  • %System Root%\Spooler\Strategic-studies-course.docx
  • %System Root%\star\M.exe
  • %System Root%\star\Donea Amjd.mp4
  • %System Root%\Intel\2016030201.jpg
  • %System Root%\Intel\MkPlayer.exe
  • %System Root%\Intel\Mkplayer.exe
  • %System Root%\Intel\ST.pdf
  • %System Root%\Intel\chance.docx
  • %System Root%\start\22.doc
  • %System Root%\start\N.exe
  • %System Root%\start\Player.exe
  • %System Root%\start\X.xls
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Cookies\{Username}@www.mailsinfo[1].txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_KASPERAGENT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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